専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

【NBAドラフト候補】名は2年連続MVPの大先輩と一文字違い。将来性抜群の大型ウイング、ニコラ・ヨビッチ<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2022.06.17

セルビア期待の19歳、ニコラ・ヨビッチ。長身のオールラウンダーで、6月のドラフトでは1巡目指名が予想されている。(C)Getty Images

セルビア期待の19歳、ニコラ・ヨビッチ。長身のオールラウンダーで、6月のドラフトでは1巡目指名が予想されている。(C)Getty Images

 来週開催されるNBAドラフトで、注目されている欧州選手の1人が、セルビアのニコラ・ヨビッチだ。

 彼の名前をローマ字で書くと「Nikola Jovic」。一瞬スペルミスか?と、二度見してしまうのも無理はない。NBAで今季2シーズン連続のMVPに輝いた同国の大先輩、ニコラ・ヨキッチとは1文字違いなのだ。

「おもしろいことに、みんないつも名前の話をするんだよね」と本人もインタビューで話しているのだが、所属クラブもヨキッチを輩出したセルビアのメガ・バスケットと同じ。しかしまだ、当人同士は直接対面したことはないらしい。

 一方で、プレースタイルやポジションは異なる。208cmのヨビッチのポジションはスモールフォワード/シューティングガードで、ペリメーターが主戦場。ユース世代のチームでは、1番から4番までこなしていた。

 そんなヨビッチの評判を一気に高めたのは、ユーロリーグが主催する昨季の「アディダス・ネクストジェネレーション・トーナメント」。ユース版のユーロリーグで、若手発掘の宝庫と言われているため、毎年スカウトマンが目を光らせている大会だ。
 
 3都市で行なわれる予選のベオグラード大会で、ヨビッチは毎試合ゲームハイの得点を叩き出すなど躍動。レッドスターと対戦した予選ファイナルでは32得点、12リバウンド、7アシストとすべてでゲームハイの数字を残してチームを勝利に導いた。

 この大会では最終的に平均29.3点、10.3リバウンド、4.5アシスト、1.8ブロックをマーク。決勝ラウンドでは惜しくも敗れたが、その直後にラトビアで開催されたU19ワールドカップでも、今年のドラフトでトップ5以内の指名が有力視されているゴンザガ大のチェット・ホルムグレン、パデュー大のジェイデン・アイビー、そして来年のNo.1指名が予想されているフランスのヴィクター・ウェンバンヤマらとともにオールトーナメントチームに選ばれた。

 アメリカが優勝したこの大会をセルビアは4位で終えたが、ヨビッチ自身は5人の中で最多(大会3位)の平均18.1点をマークしている。
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号