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トレードでスパーズを去るマレーが惜別のメッセージ「サンアントニオ、永遠に愛しています」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.07.01

名将ポポビッチHCのもと、ドラフト下位指名からエースに成長したマレー。トレードでの退団が報じられた後に別れのコメントを投稿した。(C)Getty Images

 現地時間6月29日、サンアントニオ・スパーズとアトランタ・ホークスの間でトレードが成立したと複数のメディアが報じた。

 報道によると、スパーズは生え抜きエースのデジャンテ・マレーとオーストラリア人ビッグマンのジョック・ランデールを放出して、ホークスからダニーロ・ガリナーリほか3つのドラフト1巡目指名権&ドラフト指名交換権を獲得。なお、ガリナーリはウェイブして他球団への移籍が濃厚と見られている。

 2年連続でプレーオフ進出中のホークスは、エースのトレイ・ヤングに加えてもう1人のオールスターを加えることに成功した。現在25歳のマレーは、キャリア5年間で平均得点、リバウンド、アシストの主要3部門すべてを毎年向上させている成長株。昨季はいずれも自己ベストの平均21.1点、8.3リバウンド、9.2アシストをマークして、故障者の代替選出ながら初のオールスター出場を果たした。

 また、2年目の2018年にオールディフェンシブチームに選ばれているほか、昨季はリーグ1位の平均2.03スティールを記録。リーグ2位となる13回のトリプルダブルも達成するなど攻守万能のオールラウンダーで、タイプの異なるヤングと強力なバックコートを形成できるだろう。
 
 一方、スパーズがマレーを手放したことは、リーグに小さくない衝撃を与えた。2016年のドラフト1巡目29位で指名してからというもの、名将グレッグ・ポポビッチHCのもと着実に育成し、誰もが求めるエースに成長。18年に右ヒザ前十字靱帯を断裂しシーズンを全休した際もリハビリを支え、同シーズンオフに4年6400万ドルの長期契約を結んでいたからだ。

 ファンとしても今後はマレーを軸にチーム作りを進めていくと思っていた人が多かったようで、SNSには退団を惜しむ声が多く見られた。

 そんななか、報道後に本人がSNSを更新し、球団やファンへ別れのコメントを投稿。マレーは「サンアントニオ、永遠に愛しています」の書き出しで以下のように綴っている。

「私を信じて初日から受け入れてくれたスパーズ、そして街全体に感謝します。私は1冊の本を書きたいくらいですが、それは簡単ではありません。私たちは家族であり、常にバスケットボールよりも大きな存在であり続けます!」

 マレーの新天地でのさらなる躍進、そしてスパーズの今後の再建に注目したい。

構成●ダンクシュート編集部
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