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トレードの噂が浮上しているアービング。元得点王のレジェンドは実力を評価「カイリーは長期契約に値する」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.07.02

デュラント(左)とともにトレードでのネッツ退団が噂されるアービング。結末やいかに。(C)Getty Images

 ブルックリン・ネッツのカイリー・アービングは、FA交渉が解禁された現地時間6月30日(日本時間7月1日)を前に来季のプレーヤーオプション(3690万ドル)を行使し、形式的にはチームに残留する格好となった。

 しかし、本人が望んでいたとされる長期契約を結ばなかったことでトレードの噂が浮上、さらにチームメイトのケビン・デュラントがフロントにトレードを要求したことが明らかになり、ネッツを取り巻く環境が急激に騒がしくなっている。

 30歳のガードは新型コロナウイルスのワクチン問題や歯に衣着せぬ物言いなど素行が問題視されるが、実力は折り紙付き。それだけに、殿堂入り選手のジョージ・ガービンは長期の契約に値すると評価している。

 アービングは2011年のNBA入り後、クリーブランド・キャバリアーズで6シーズン、ボストン・セルティックスで2シーズンを過ごし、19年夏に現在のネッツへ移籍。在籍3年目の2021-22シーズンは新型コロナウイルスのワクチン未接種を貫き、接種義務があるニューヨーク市でのホームゲームに出場できず、長期欠場を余儀なくされた。

 1月にはアウェーゲームのみ出場、ニューヨーク市のワクチン接種義務が緩和された3月下旬にはホームゲームにも出場可能となり、リーグ8位相当の平均27.4点、3ポイント成功率41.8%、5.8アシスト、1.41スティールを記録した一方で、出場はわずか29試合にとどまった。
 
 シーズン途中にジェームズ・ハーデンをフィラデルフィア・76ersへトレードした影響もあり、プレーオフでは1回戦でボストン・セルティックス相手にあっけなく敗れたネッツ。今オフはアービングと5年総額2億4000万ドル(約326億円)のMAX額で契約を延長できたが、『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者によれば合意目前で躊躇したとされる。

 3年連続(1978~80年)を含む得点王4回、オールスター出場9回を誇るレジェンドのガービンは、『ESPN』のポッドキャスト番組『Jalen Jacoby』に出演した際、「ネッツはどうするべきか?」と問われ、世間からは厳しい評価を受けるアービングに太鼓判を押した。

「カイリーは長期契約に値する。彼は最高のプレーができるし、私にとってはフランチャイズプレーヤーだ。勝つ方法を知っていて、ビッグショットを決め、勝負所でビッグプレーをしてみせる。私はネッツのオーナーではないが、私ならカイリーと長期の延長契約を締結する。歴代トップ50に入る選手だし、個人的にはベストプレーヤーの1人だと思う」

 元選手や関係者の間でも評価の分かれるアービング。ひとまずは来季の所属先がどこになるのか、彼とネッツの動向から目が離せない。

構成●ダンクシュート編集部
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