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日本代表

渡邊雄太は「今大会最大のスター」。50年間栄光から遠ざかるアジアカップで日本は番狂わせを起こせるか<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.07.06

渡邊は当時18歳で出場した2013年以来のアジアカップ参戦。初のホーバス・ジャパンでどんな活躍を見せるか。(C)Getty Images

渡邊は当時18歳で出場した2013年以来のアジアカップ参戦。初のホーバス・ジャパンでどんな活躍を見せるか。(C)Getty Images

 7月5日、日本バスケットボール協会が来週12日~24日にジャカルタ(インドネシア)で開催される「FIBAアジアカップ2022」に臨む日本代表メンバーを発表した。

 先週1日と3日に行なわれたワールドカップ予選(オーストラリア戦&台湾戦)で代表デビューを果たした富永啓生(ネブラスカ大/21歳)や河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ/21歳)、テーブス海(滋賀レイクス/23歳)、井上宗一郎(サンロッカーズ渋谷/23歳)、吉井裕鷹(アルバルク東京/24歳)ら若き新戦力が名を連ねたなかで、最大の注目は何と言っても現役NBAプレーヤーの渡邊雄太(27歳)だ。

 現在はフリーエージェントのため来季の所属先こそ決まっていないものの、NBA在籍4年は日本人史上最長。今夏は八村塁が代表活動を見送るとあって、渡邊にかかる期待はいっそう大きなものになっている。

 その証拠に、1日に本人が「アジアカップで日本代表に参加するため一旦日本へ帰ります」とSNSに投稿すると、たちまち1万以上の「いいね」がつき、期待や感謝のコメントが殺到した。

 もちろん、渡邊の存在に目を光らせているのは日本のファンだけではない。
 
 FIBAが公式サイトに掲載した「今夏アジアで注目のトップ15選手」では、マシュー・デラベドーバ(オーストラリア/3位)やジョウ・チー(中国/2位)ら強豪国のNBA経験者を抑えて堂々の1位に選出されている。

 記事ではNBA4年目を終えた渡邊がラプターズで守備の重要な役目を担ったことに触れつつ、日本代表では昨年の東京五輪で平均17.7点、19年のW杯で15.2点をあげているように、高いオフェンス力を発揮している点も言及。最後は「今大会最大のスターの1人としてスポットライトを浴びているユウタ・ワタナベを擁する日本は多くの注目を集めるだろう」と締めくくられている。

 過去29回行なわれているアジアカップにおいて、日本は1960年の第1回大会(当時はアジア選手権)から28回出場し、65年と71年に2度の優勝。当初は上位の常連だったが、徐々に中国をはじめとした他国の後塵を拝するようになり、2000年代以降でベスト4に入ったのは田臥勇太や比江島慎を擁した2015年大会のみとなっている。

 16チームが出場する今大会も、前回王者でFIBAランキング3位のオーストラリアを筆頭に、過去16回の優勝を誇る中国、フィリピンやイラン、ニュージーランドなど格上揃いとあって上位進出は容易ではない。“アジア最大のスター”渡邊擁するホーバス・ジャパンは番狂わせを起こせるのか。初戦は13日、カザフスタン戦で幕を開ける。

構成●ダンクシュート編集部
 
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