NBAの新たなスター候補が鮮烈な実戦デビューを飾った。

　現地時間７月５日、NBAはユタ州ソルトレイクシティでのサマーリーグがスタート。ゴンザガ大出身で、６月のドラフトでオクラホマシティ・サンダーから全体２位指名を受けたチェット・ホルムグレンが、約24分間のプレーで23得点、７リバウンド、４アシスト、１スティール、６ブロックをマークした。

　地元ジャズとの一戦に先発出場したホルムグレンは開始早々、216cmの高さを生かしたブロックを披露すると、第１クォーター７分36秒にダンクで初得点。その後は立て続けに３ポイントやフェイダウェイジャンパーを沈めるなど、持ち前の万能性を見せつける。

　前半だけで18得点をマークすると、後半も相手のダンクを叩き落とすなど攻守で存在感を発揮。最終的に６本中４本成功の３ポイントを含め、フィールドゴールは９本中７本成功、フリースローは全５本成功とほぼパーフェクトな働きを見せた。
  『ESPN』のデータによると、４本以上の３ポイントを決めながら５本以上のブロックをマークした選手は、サマーリーグ史上初だという。試合後、ホルムグレンは「成功に導いてくれたチームメイトに感謝したい」とコメント。さらに自身の新記録を伝えられると「また破ってみせるよ」と力強く語った。

　98－77で勝利したサンダーはホルムグレンのほか、昨季のオールルーキー２ndチームに選ばれたジョシュ・ギディーが14得点、11アシスト、３年目のアレクセイ・ポクシェフスキーが11得点とチームを牽引。そのほかドラフト12位指名のルーキー、ジェイレン・ウィリアムズがベンチから17得点、11位指名のウスマン・ジェンが10得点と期待の若手が躍動した。

構成●ダンクシュート編集部