デイミアン・リラードは2012年のNBA入り後、ポートランド・トレイルブレイザーズ一筋10年で過ごしてきた。何度もトレードの噂が上がりながら、チームへの忠誠心を誓ってきたが、優勝経験を持つ元NBA選手のJR・スミスは、リラードが"タイトルなし"でキャリアを終えることを危惧している。
2012年のドラフトでブレイザーズから全体6位指名を受けたリラードは、新人王をはじめ、10年間のキャリアでオールスター出場6回、オールNBAチーム選出計6回(1st1回、2nd4回、3rd1回)、NBA創設75周年記念チームにも名を連ねるなど、リーグを代表するスーパースターとして名を馳せる。
しかし、節目となる10年目の昨季は下腹部の腱障害による痛みに悩まされ、今年1月13日に手術を敢行。平均24.0点、7.3アシストをあげたものの、出場29試合はキャリアワーストに終わった。
リラードは今年3月、「俺のベストはまだ尽くせていない。現時点でプレーしている理由は、リーグMVPになりたい、チャンピオンシップを勝ち獲りたいという思いからだ」と、ブレイザーズでの優勝を目標に掲げていた。
その想いを証明するように、7月8日にはブレイザーズと2年総額1億2200万ドル(約167億円)の契約延長に合意。2026-27シーズンまでブレイザーズの一員となった。
今季は巻き返しを期す1年となるが、チームへの忠誠心だけで全盛期を無駄にすべきではないという意見もあるようだ。
16年にクリーブランド・キャバリアーズ、20年にはロサンゼルス・レイカーズでリーグ優勝を経験したスミスは、元NBA選手のギルバート・アリナスがホストを務める『Fubo Sports』の番組「No Chill」に出演した際、「(NBA界で)偉大になるためには優勝リングが必要か?」とのテーマで、リラードについて触れた。
「俺はデイム(リラードの愛称)のことが好きだし、プレーも気に入っている。彼の成し遂げてきたことはリスペクトしている。でも、同時に『ポートランドで衰退していくつもりか?』とも思っている。とてつもないプレーができることは実証済みだが、俺なら勝ちに行く」
計5チームでプレーしたスミスはNBA16年間で平均12.4点だったが、通算3ポイント成功数で歴材17位(1930本)、短時間で得点を量産するロールプレーヤーとして活躍の場を見出し、NBAタイトルも含めて一目置かれる存在だった。
現役時代に一時脚光を浴びながら、ケガやコート外のトラブルもあって転落人生を歩んだアリナスも、タイトルを追い求めるマインドの必要性を説いている。
「俺は自分のキャリアを無駄にしたくなかったし、優勝リングを追い求めた。最初の6年間で6つリングを手にしていたら、そのチームにずっといたかもね。みんな、(優勝経験がない殿堂入り選手の)チャールズ・バークレーが嘲笑われているのを見てきた。誰もああはなりたくない。キャリア20年で5つのリングを獲得した通算9000得点の選手は、通算2万6000得点で優勝経験のない選手よりも価値がある」
リラードの未来はリラードのみぞ知るが、ブレイザーズでの優勝にこだわり、近年では珍しくなった1チームのみでキャリアを終える選手となるのだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
2012年のドラフトでブレイザーズから全体6位指名を受けたリラードは、新人王をはじめ、10年間のキャリアでオールスター出場6回、オールNBAチーム選出計6回(1st1回、2nd4回、3rd1回)、NBA創設75周年記念チームにも名を連ねるなど、リーグを代表するスーパースターとして名を馳せる。
しかし、節目となる10年目の昨季は下腹部の腱障害による痛みに悩まされ、今年1月13日に手術を敢行。平均24.0点、7.3アシストをあげたものの、出場29試合はキャリアワーストに終わった。
リラードは今年3月、「俺のベストはまだ尽くせていない。現時点でプレーしている理由は、リーグMVPになりたい、チャンピオンシップを勝ち獲りたいという思いからだ」と、ブレイザーズでの優勝を目標に掲げていた。
その想いを証明するように、7月8日にはブレイザーズと2年総額1億2200万ドル(約167億円)の契約延長に合意。2026-27シーズンまでブレイザーズの一員となった。
今季は巻き返しを期す1年となるが、チームへの忠誠心だけで全盛期を無駄にすべきではないという意見もあるようだ。
16年にクリーブランド・キャバリアーズ、20年にはロサンゼルス・レイカーズでリーグ優勝を経験したスミスは、元NBA選手のギルバート・アリナスがホストを務める『Fubo Sports』の番組「No Chill」に出演した際、「(NBA界で)偉大になるためには優勝リングが必要か?」とのテーマで、リラードについて触れた。
「俺はデイム(リラードの愛称)のことが好きだし、プレーも気に入っている。彼の成し遂げてきたことはリスペクトしている。でも、同時に『ポートランドで衰退していくつもりか?』とも思っている。とてつもないプレーができることは実証済みだが、俺なら勝ちに行く」
計5チームでプレーしたスミスはNBA16年間で平均12.4点だったが、通算3ポイント成功数で歴材17位(1930本)、短時間で得点を量産するロールプレーヤーとして活躍の場を見出し、NBAタイトルも含めて一目置かれる存在だった。
現役時代に一時脚光を浴びながら、ケガやコート外のトラブルもあって転落人生を歩んだアリナスも、タイトルを追い求めるマインドの必要性を説いている。
「俺は自分のキャリアを無駄にしたくなかったし、優勝リングを追い求めた。最初の6年間で6つリングを手にしていたら、そのチームにずっといたかもね。みんな、(優勝経験がない殿堂入り選手の)チャールズ・バークレーが嘲笑われているのを見てきた。誰もああはなりたくない。キャリア20年で5つのリングを獲得した通算9000得点の選手は、通算2万6000得点で優勝経験のない選手よりも価値がある」
リラードの未来はリラードのみぞ知るが、ブレイザーズでの優勝にこだわり、近年では珍しくなった1チームのみでキャリアを終える選手となるのだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
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