7月28日の会見で、5人制と3人制を含めた新ニックネーム(AKATSUKI JAPAN)、さらに新ユニフォームのサプライヤーとしてジョーダンブランドと契約したことを発表したバスケットボール日本代表。男女や種目の垣根を超え、一丸となっていく姿勢を示した。
同日にはウェブサイト上に各代表の2024年パリ五輪へ向けたロードマップを掲載(http://www.japanbasketball.jp/akatsukijapan/#category)。今後2年間の主な日程とパリ五輪の出場条件などをまとめている。
東京五輪では、5人制女子が史上初の銀メダル獲得、新種目の3人制では男子が6位、女子が5位と健闘。一方、5人制男子は開催国枠で45年ぶりの出場を果たしたが、3連敗という結果に終わった。
2年後のパリではそれぞれの代表が東京大会以上の結果を求めるなか、5人制男子は自力で出場権を掴むという高難度のミッションに挑むことになる。ここからは、2024年パリ五輪の出場条件をおさらいしておこう。
2024年パリ五輪5人制男子の出場枠は、前回の東京大会と同じ12。このうち7枠は、来年の8~9月にフィリピン・日本・インドネシアで開催されるワールドカップ(W杯)で、各大陸の上位国に与えられる。内訳はアメリカ大陸とヨーロッパが各2枠(上位2か国)、アフリカ、アジア、オセアニアが各1枠(最上位国)だ。
残る5枠のうち1つは、開催国枠でフランスが確保する見込み。最後の残り4枠は、2024年6月開催予定の世界最終予選(OQT)で決まる。
ただし、このOQTはW杯で出場権を得られなかった欧米の強豪国が集うため、アジア勢が勝ち抜くのは至難の業。日本としては、W杯でアジア最上位を目指す方が現実的と言えるだろう。
ちなみに、同様のシステムで行なわれた前回の東京五輪にアジア枠で出場したのはイラン。先日のアジアカップで日本が敗れた相手だ。そのイランも、2019年のW杯ではアジア最上位とは言え、全体では23位(32チーム中)止まり。そもそも、この大会ではアジア勢は6チーム(中国、韓国、イラン、フィリピン、日本、ヨルダン)中、1勝をあげた中国を除く5チームが1次ラウンドで全敗。ベスト16には1チームも進めず、欧米との力の差を露呈した。
その結果も踏まえると、23年のW杯ではベスト16が日本の目標ラインになりそうだ。ここをクリアできれば、アジア最上位を掴む確率は相当に高まる。もし掴めなくとも、上位16チームには自動的にOQTの出場権が与えられるため、望みは残る。
もちろん19年W杯、21年五輪で全敗に終わった日本にとって、この目標も簡単に成し遂げられることではない。それでも、先のロードマップには「パリ2024オリンピックの自力出場とベスト8を目指す」と記されている。W杯まで残り1年、新生AKATSUKI JAPANの成長に期待したい。
構成●ダンクシュート編集部
同日にはウェブサイト上に各代表の2024年パリ五輪へ向けたロードマップを掲載(http://www.japanbasketball.jp/akatsukijapan/#category)。今後2年間の主な日程とパリ五輪の出場条件などをまとめている。
東京五輪では、5人制女子が史上初の銀メダル獲得、新種目の3人制では男子が6位、女子が5位と健闘。一方、5人制男子は開催国枠で45年ぶりの出場を果たしたが、3連敗という結果に終わった。
2年後のパリではそれぞれの代表が東京大会以上の結果を求めるなか、5人制男子は自力で出場権を掴むという高難度のミッションに挑むことになる。ここからは、2024年パリ五輪の出場条件をおさらいしておこう。
2024年パリ五輪5人制男子の出場枠は、前回の東京大会と同じ12。このうち7枠は、来年の8~9月にフィリピン・日本・インドネシアで開催されるワールドカップ(W杯)で、各大陸の上位国に与えられる。内訳はアメリカ大陸とヨーロッパが各2枠(上位2か国)、アフリカ、アジア、オセアニアが各1枠(最上位国)だ。
残る5枠のうち1つは、開催国枠でフランスが確保する見込み。最後の残り4枠は、2024年6月開催予定の世界最終予選(OQT)で決まる。
ただし、このOQTはW杯で出場権を得られなかった欧米の強豪国が集うため、アジア勢が勝ち抜くのは至難の業。日本としては、W杯でアジア最上位を目指す方が現実的と言えるだろう。
ちなみに、同様のシステムで行なわれた前回の東京五輪にアジア枠で出場したのはイラン。先日のアジアカップで日本が敗れた相手だ。そのイランも、2019年のW杯ではアジア最上位とは言え、全体では23位(32チーム中)止まり。そもそも、この大会ではアジア勢は6チーム(中国、韓国、イラン、フィリピン、日本、ヨルダン)中、1勝をあげた中国を除く5チームが1次ラウンドで全敗。ベスト16には1チームも進めず、欧米との力の差を露呈した。
その結果も踏まえると、23年のW杯ではベスト16が日本の目標ラインになりそうだ。ここをクリアできれば、アジア最上位を掴む確率は相当に高まる。もし掴めなくとも、上位16チームには自動的にOQTの出場権が与えられるため、望みは残る。
もちろん19年W杯、21年五輪で全敗に終わった日本にとって、この目標も簡単に成し遂げられることではない。それでも、先のロードマップには「パリ2024オリンピックの自力出場とベスト8を目指す」と記されている。W杯まで残り1年、新生AKATSUKI JAPANの成長に期待したい。
構成●ダンクシュート編集部
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