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「感謝以外の何物でもない!!」コビーの“相棒”ガソルの背番号16がレイカーズ史上11人目の永久欠番に<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.08.19

スペイン出身のガソル(右)は2008年にトレードでレイカーズに加入。大黒柱のコビー(左)の相棒を見事に務めあげ、2度の優勝に大きく貢献した。(C)Getty Images

 現地時間8月17日、NBAは2022-23レギュラーシーズンの日程を発表した。

 今季2年ぶりのプレーオフ進出を目指すロサンゼルス・レイカーズは、10月18日に昨季王者ゴールデンステイト・ウォリアーズとのシーズン開幕戦、20日にはロサンゼルス・クリッパーズとの"LA対決"第1ラウンドをこなすこととなる。

 そしてレイカーズは3月7日、ホームのクリプトドットコム・アリーナでのメンフィス・グリズリーズ戦で、パウ・ガソルが着用した背番号16の永久欠番セレモニーを開催すると発表した。

 スペイン出身のガソルは08年2月1日にグリズリーズからレイカーズへ加入。213㎝・113㎏という高さとサイズに似合わぬ器用さ、そして優れたバスケIQを武器に、コビー・ブライアントの相棒を務め、2度(09、10)の優勝に貢献した。

 ガソルは在籍7シーズンでオールNBAチーム、オールスターにそれぞれ3度選ばれ、平均17.7点、9.9リバウンド、3.5アシスト、1.4ブロックにフィールドゴール成功率52.2%を記録。

 NBAでは18-19シーズンを最後にプレーしていなかったガソルは、昨年10月に現役引退を表明。そんな彼にとってレイカーズでプレーできたことは、キャリアにおいて大きな財産になったという。

「あの球団に在籍していたことが名誉になる。多くのファンが僕の永久欠番を目にしようとすることは、僕にとってもの凄く大きな意味がある。それを経験できるなら、想像を大きく超えたことになるだろうね」
 
 20年5月に公開されたポッドキャスト番組で、そう話していたガソルは、約2年越しの永久欠番入りに「このうえなき感謝と名誉だ」とツイートした。

 昨季まで74年の歴史を誇るレイカーズにおいて、永久欠番になったのは10選手しかいない。コビーが8番、24番が欠番になっているほか、ウィルト・チェンバレン(13)、エルジン・ベイラー(22)、ゲイル・グッドリッチ(25)、マジック・ジョンソン(32)、カリーム・アブドゥル・ジャバー(33)、シャキール・オニール(34)、ジェームズ・ウォージー(42)、ジェリー・ウエスト(44)、ジャマール・ウィルクス(52)と、錚々たるメンバーが名を連ねており、ガソルは彼らの仲間入りを果たすこととなる。

 永久欠番になった10人はいずれもバスケットボール殿堂入りを飾っており、チェンバレンのみ在籍5シーズンで、その他の9選手はいずれも8シーズン以上を誇っている。

 コビーやマジック、ジャバーと並んで球団史上最多タイとなる5度の優勝を手にしたマイケル・クーパー、デレック・フィッシャーでさえも永久欠番になっていないことから、ガソルは自身のバスケットボールキャリアに新たな勲章を加えたと言えるだろう。

 なお、ガソルは来年に殿堂入りできる資格を手にすることとなる。18-19シーズンを最後にNBAから引退した選手にはダーク・ノビツキー、ドゥエイン・ウェイド、トニー・パーカーと豪華なメンバーがいるが、ガソルも含めた4選手が、今年12月に来年の殿堂入り候補としてノミネートされるのではないだろうか。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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