現地時間8月15日、ユドニス・ハズレムは地元メディア『SOUTH FLORIDA SUN SENTINEL』とのインタビューで、現役続行か引退についてこう話した。
「今そのことについて考えているところだ。でもどちらにせよ、私はいつだってヒートファミリーの一員さ。プレーするかどうかにかかわらず、どこにも行ったりしない。私はこの組織へインパクトをもたらしていくさ」
2003年にドラフト外でマイアミ・ヒートへ入団した203センチ、106キロのビッグマンは、昨季まで19シーズンをプレーし、計3度の優勝を手にしてきた。
今年6月9日に42歳を迎えた大ベテランは、ここ数シーズンはコートに立つ機会がほとんどなく、プレーオフでは16年を最後に出場していない。だがヒートのメンター(助言者)としてリーダーシップを発揮しており、ベンチやロッカールームで存在感を見せている。
8月21日にマイアミでバスケットボール・キャンプを開催した際、ハズレムは正式に現役続行することを発表。米放送局『ESPN』によると、今季の年俸は約290万ドル(約3億9730万円)になるという。
「私は父(昨秋に他界)と話し合ったことを最後までやり通すことを決めました。20年目をプレーします。今シーズンもプレーします。これは父と話したことです。簡単なことではありませんが、ゴールは依然として同じです。勝利すること、チャンピオンシップを勝ち取ることです。最後まで堂々と振る舞い、自分の全てを注ぎます」
今季に向けてそう語ったハズレムは、ヒート一筋20シーズン目。ヒートが1988-89シーズンにNBAへ参入して今季で35シーズン目のため、ハズレムはフランチャイズの歴史上、半分以上もチームに在籍することとなる。
そして今季レギュラーシーズンで最低1試合に出場すれば、ハズレムはダーク・ノビツキー(元ダラス・マーベリックス/21シーズン)とコビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ/20シーズン)に続き、ひとつの球団に20シーズン在籍したNBA史上3人目の選手という快記録となる。
そんなハズレムは、ヒートという球団へ引き続き所属することになった理由を"カルチャー"と語ったと『AP』のティム・レイノルズ記者が報じた。
「これは決してチャリティーなんかじゃない。自己犠牲というやつだ。私は次の世代へ繋ぐため、自己犠牲をしているんだ。
ヒート・カルチャーを担う者として、私はその役目を重要だと捉えている。それはゲームでも、ジョークでもない。カルチャーは存在する。本物なんだ。私だけでなく、非常にたくさんの選手たちによって守られてきた。
このチームを見てみるとドラフト指名されていない選手たちがいるし、リーグから離れた選手、信じてもらえなかった選手や機会を手にすることができなかった選手たちもいる。彼らがカルチャーを守ってきたんだ。だから私は戻ってきた。このカルチャーが多くの選手たちを救ってくれたのだから。私はこのカルチャーの一員であり続けたい」(ハズレム)
どのチームよりもハードに、勝利するべく貪欲に相手チームへ立ち向かうヒートは、粘り強く、泥臭くも観ている者の心を揺さぶるプレーを見せてくれる。
NBA20シーズン目のハズレムには、引き続きヒート・カルチャーを体現しつつ、チームメイトたちへ伝授していってほしいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
「今そのことについて考えているところだ。でもどちらにせよ、私はいつだってヒートファミリーの一員さ。プレーするかどうかにかかわらず、どこにも行ったりしない。私はこの組織へインパクトをもたらしていくさ」
2003年にドラフト外でマイアミ・ヒートへ入団した203センチ、106キロのビッグマンは、昨季まで19シーズンをプレーし、計3度の優勝を手にしてきた。
今年6月9日に42歳を迎えた大ベテランは、ここ数シーズンはコートに立つ機会がほとんどなく、プレーオフでは16年を最後に出場していない。だがヒートのメンター(助言者)としてリーダーシップを発揮しており、ベンチやロッカールームで存在感を見せている。
8月21日にマイアミでバスケットボール・キャンプを開催した際、ハズレムは正式に現役続行することを発表。米放送局『ESPN』によると、今季の年俸は約290万ドル(約3億9730万円)になるという。
「私は父(昨秋に他界)と話し合ったことを最後までやり通すことを決めました。20年目をプレーします。今シーズンもプレーします。これは父と話したことです。簡単なことではありませんが、ゴールは依然として同じです。勝利すること、チャンピオンシップを勝ち取ることです。最後まで堂々と振る舞い、自分の全てを注ぎます」
今季に向けてそう語ったハズレムは、ヒート一筋20シーズン目。ヒートが1988-89シーズンにNBAへ参入して今季で35シーズン目のため、ハズレムはフランチャイズの歴史上、半分以上もチームに在籍することとなる。
そして今季レギュラーシーズンで最低1試合に出場すれば、ハズレムはダーク・ノビツキー(元ダラス・マーベリックス/21シーズン)とコビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ/20シーズン)に続き、ひとつの球団に20シーズン在籍したNBA史上3人目の選手という快記録となる。
そんなハズレムは、ヒートという球団へ引き続き所属することになった理由を"カルチャー"と語ったと『AP』のティム・レイノルズ記者が報じた。
「これは決してチャリティーなんかじゃない。自己犠牲というやつだ。私は次の世代へ繋ぐため、自己犠牲をしているんだ。
ヒート・カルチャーを担う者として、私はその役目を重要だと捉えている。それはゲームでも、ジョークでもない。カルチャーは存在する。本物なんだ。私だけでなく、非常にたくさんの選手たちによって守られてきた。
このチームを見てみるとドラフト指名されていない選手たちがいるし、リーグから離れた選手、信じてもらえなかった選手や機会を手にすることができなかった選手たちもいる。彼らがカルチャーを守ってきたんだ。だから私は戻ってきた。このカルチャーが多くの選手たちを救ってくれたのだから。私はこのカルチャーの一員であり続けたい」(ハズレム)
どのチームよりもハードに、勝利するべく貪欲に相手チームへ立ち向かうヒートは、粘り強く、泥臭くも観ている者の心を揺さぶるプレーを見せてくれる。
NBA20シーズン目のハズレムには、引き続きヒート・カルチャーを体現しつつ、チームメイトたちへ伝授していってほしいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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