ダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチは、NBAキャリア4年で早くも通算トリプルダブル達成回数で歴代10位(46回)にランクインするなど、現代屈指のオールラウンダーとして知られる。
身体能力が突出しているわけでないにもかかわらず、ドンチッチがトッププレーヤーの1人として君臨している理由を、歴代7位タイの優勝7回を誇る名脇役のロバート・オリーが解説している。
2018年のドラフト全体3位指名でNBA入りしたドンチッチは、ルーキーイヤーから平均21.2点、7.8リバウンド、6.0アシストを記録して新人王を獲得。2年目には平均28.8点、9.4リバウンド、8.8アシストとさらに成績を伸ばし、20歳にしてオールスター出場を果たした。
昨季は初めてプレーオフ1回戦を突破し、カンファレンス準決勝ではリーグ最高勝率のフェニックス・サンズに先に王手をかけられながら4勝3敗で逆転勝ち。自身は平均32.6点、9.9リバウンド、7.0アシスト、2.14スティールと目覚ましい活躍を見せ、ゴールデンステイト・ウォリアーズとのカンファレンス決勝でも敗れはしたが、2回の40得点超えを含む平均32.0点、9.2リバウンド、6.0アシストと堂々たる成績を残した。
NBA史上初となる1シーズンでスティール100本、ブロック100本、3ポイント成功100本以上を記録した職人オリーは、現役時代にロサンゼルス・レイカーズで共闘したバイロン・スコットのポッドキャスト『The Byron Scott Podcast』に出演した際、ドンチッチは名手ラリー・バード(元ボストン・セルティックス)を彷彿させると見解を述べた。
「バードは『遅いから止められる』と思ってしまう。今のルカのようにね。ルカを見ると、すごく遅い。『なぜ止められないんだ?』と思う。狡猾で、プレーの仕方を知っていれば、それだけで十分なんだ」
ドンチッチは身長201センチで、大型ポイントガードとして攻撃を牽引。レブロン・ジェームズ(レイカーズ)やジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ)のような爆発的な身体能力はないが、プルアップジャンパー、ステップバック3ポイント、緩急をつけたドリブルからのレイアップやフローター、ポストアップまで得点のバリエーションは豊富だ。
スコットもオリーの意見に対し、「バードはルカに比べると速い。ルカは恐ろしく動きがスローだが、相手を抜いていく。バードは、ルカのプレーに比べると、素晴らしい短距離走者のように見えただろう」と同調している。
実際に全盛期のバードとしのぎを削ったスコット、そしてヒューストン・ロケッツ、レイカーズ、サンアントニオ・スパーズで名選手たちと優勝の喜びを分かち合ったオリーの言葉だけに、実に興味深い内容だ。ドンチッチは将来的に、バードの域まで達することができるだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
身体能力が突出しているわけでないにもかかわらず、ドンチッチがトッププレーヤーの1人として君臨している理由を、歴代7位タイの優勝7回を誇る名脇役のロバート・オリーが解説している。
2018年のドラフト全体3位指名でNBA入りしたドンチッチは、ルーキーイヤーから平均21.2点、7.8リバウンド、6.0アシストを記録して新人王を獲得。2年目には平均28.8点、9.4リバウンド、8.8アシストとさらに成績を伸ばし、20歳にしてオールスター出場を果たした。
昨季は初めてプレーオフ1回戦を突破し、カンファレンス準決勝ではリーグ最高勝率のフェニックス・サンズに先に王手をかけられながら4勝3敗で逆転勝ち。自身は平均32.6点、9.9リバウンド、7.0アシスト、2.14スティールと目覚ましい活躍を見せ、ゴールデンステイト・ウォリアーズとのカンファレンス決勝でも敗れはしたが、2回の40得点超えを含む平均32.0点、9.2リバウンド、6.0アシストと堂々たる成績を残した。
NBA史上初となる1シーズンでスティール100本、ブロック100本、3ポイント成功100本以上を記録した職人オリーは、現役時代にロサンゼルス・レイカーズで共闘したバイロン・スコットのポッドキャスト『The Byron Scott Podcast』に出演した際、ドンチッチは名手ラリー・バード(元ボストン・セルティックス)を彷彿させると見解を述べた。
「バードは『遅いから止められる』と思ってしまう。今のルカのようにね。ルカを見ると、すごく遅い。『なぜ止められないんだ?』と思う。狡猾で、プレーの仕方を知っていれば、それだけで十分なんだ」
ドンチッチは身長201センチで、大型ポイントガードとして攻撃を牽引。レブロン・ジェームズ(レイカーズ)やジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ)のような爆発的な身体能力はないが、プルアップジャンパー、ステップバック3ポイント、緩急をつけたドリブルからのレイアップやフローター、ポストアップまで得点のバリエーションは豊富だ。
スコットもオリーの意見に対し、「バードはルカに比べると速い。ルカは恐ろしく動きがスローだが、相手を抜いていく。バードは、ルカのプレーに比べると、素晴らしい短距離走者のように見えただろう」と同調している。
実際に全盛期のバードとしのぎを削ったスコット、そしてヒューストン・ロケッツ、レイカーズ、サンアントニオ・スパーズで名選手たちと優勝の喜びを分かち合ったオリーの言葉だけに、実に興味深い内容だ。ドンチッチは将来的に、バードの域まで達することができるだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
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