先日、話し合いの末にトレードを要求していたケビン・デュラントの残留が決まったブルックリン・ネッツ。複雑な事情のなかで迎える今季、米スポーツ専門局『ESPN』のブライアン・ウィンドホースト記者は昨季に獲得したベン・シモンズがキーマンになると考えているようだ。
ネッツは昨季、デュラント、カイリー・アービング、ジェームズ・ハーデンのビッグ3を擁し優勝候補の一角として期待されたが、アービングが新型コロナウイルスのワクチン未接種によりホームゲームに出場できず、デュラントは故障がちで途中離脱。しまいにはトレードデッドラインにハーデンをフィラデルフィア・セブンティシクサーズに放出し、代わりに獲得したシモンズは背中の故障で1試合も出場できないまま、プレーオフ1回戦であっけなくスウィープ負け(4連敗)を喫した。
オフにトレードを要求しリーグを揺るがせていたデュラントが現地時間8月23日にネッツで戦うことに合意したなか、プラスの要素になり得るのがシモンズの存在だ。ウィンドホースト記者は『Fox Sports Radio』の「DAN PATRICK SHOW」に出演した際、3年総額1億1370万ドル(約155億円)の巨額契約が残るシモンズ擁するネッツは警戒が必要だと見解を述べている。
「ベン・シモンズはNBAにおいて大きなミステリーのひとつだ。世間は彼が今年何も手に入れられないと言っているけど、本当にそう思うかい?」
そう言って同記者が引き合いに出したのが、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンの「ビッグ3」を中心に4度の優勝を果たしたゴールデンステイト・ウォリアーズだ。試合を決する重要な場面では、"デス・ラインナップ(死のラインナップ)"と呼ばれる機動力と爆発力を備えたスモールラインナップで成功を収めてきたが、シモンズをセンター起用することで、今季のネッツにも同様の破壊力を秘める可能性があるという。
「シモンズをセンターでプレーさせるラインナップも考えられる。ジョー・ハリスとセス・カリーをシューターポジションに置き、さらにカイリーとデュラントもいる。ウォリアーズがかつてそうだったように、ステロイドを使った"デス・ラインナップ"で、信じられないほど驚異的だ。1試合で30分間その布陣で戦うとは言っていない。ただ、相手にとっては脅威だろう。シモンズがその役割をこなし通せるかは分からないが、突然チームが完成することだってあり得るからね」
ウィンドホースト記者は、ハリスやカリーらピュアシューターがいるほか、ロイス・オニールやTJ・ウォーレンを獲得して選手層を増したネッツのチーム状況は、シモンズがかつての輝きを取り戻すには追い風だと見ている。
「シモンズは(ネッツとの契約期間中に)再びオールスターになると賭ける。NBAで成功するための道筋はある。このチームではスーパースターである必要はないし、アウトサイドからシュートを打つ必要もない。重要なディフェンダーとして君臨し、攻撃でもプレーメーカーとして役割を果たせれば、スターであることはできる。今季オールスターに出場するとは言わないが、彼をサポートするための体制は整っている」
デュラント&アービングのラストイヤーになる可能性もある2022―23シーズン、シモンズは巨大戦力の"スパイス"となれるだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
ネッツは昨季、デュラント、カイリー・アービング、ジェームズ・ハーデンのビッグ3を擁し優勝候補の一角として期待されたが、アービングが新型コロナウイルスのワクチン未接種によりホームゲームに出場できず、デュラントは故障がちで途中離脱。しまいにはトレードデッドラインにハーデンをフィラデルフィア・セブンティシクサーズに放出し、代わりに獲得したシモンズは背中の故障で1試合も出場できないまま、プレーオフ1回戦であっけなくスウィープ負け(4連敗)を喫した。
オフにトレードを要求しリーグを揺るがせていたデュラントが現地時間8月23日にネッツで戦うことに合意したなか、プラスの要素になり得るのがシモンズの存在だ。ウィンドホースト記者は『Fox Sports Radio』の「DAN PATRICK SHOW」に出演した際、3年総額1億1370万ドル(約155億円)の巨額契約が残るシモンズ擁するネッツは警戒が必要だと見解を述べている。
「ベン・シモンズはNBAにおいて大きなミステリーのひとつだ。世間は彼が今年何も手に入れられないと言っているけど、本当にそう思うかい?」
そう言って同記者が引き合いに出したのが、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンの「ビッグ3」を中心に4度の優勝を果たしたゴールデンステイト・ウォリアーズだ。試合を決する重要な場面では、"デス・ラインナップ(死のラインナップ)"と呼ばれる機動力と爆発力を備えたスモールラインナップで成功を収めてきたが、シモンズをセンター起用することで、今季のネッツにも同様の破壊力を秘める可能性があるという。
「シモンズをセンターでプレーさせるラインナップも考えられる。ジョー・ハリスとセス・カリーをシューターポジションに置き、さらにカイリーとデュラントもいる。ウォリアーズがかつてそうだったように、ステロイドを使った"デス・ラインナップ"で、信じられないほど驚異的だ。1試合で30分間その布陣で戦うとは言っていない。ただ、相手にとっては脅威だろう。シモンズがその役割をこなし通せるかは分からないが、突然チームが完成することだってあり得るからね」
ウィンドホースト記者は、ハリスやカリーらピュアシューターがいるほか、ロイス・オニールやTJ・ウォーレンを獲得して選手層を増したネッツのチーム状況は、シモンズがかつての輝きを取り戻すには追い風だと見ている。
「シモンズは(ネッツとの契約期間中に)再びオールスターになると賭ける。NBAで成功するための道筋はある。このチームではスーパースターである必要はないし、アウトサイドからシュートを打つ必要もない。重要なディフェンダーとして君臨し、攻撃でもプレーメーカーとして役割を果たせれば、スターであることはできる。今季オールスターに出場するとは言わないが、彼をサポートするための体制は整っている」
デュラント&アービングのラストイヤーになる可能性もある2022―23シーズン、シモンズは巨大戦力の"スパイス"となれるだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
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