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NBA

「またバスケをする機会を得たことが幸せ」クリッパーズでのプレーを心待ちにするウォール「可能性は無限大」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.08.31

ウォール(左)はレナード(右)とジョージ(中央)擁するクリッパーズでプレーすることを心待ちにしている。(C)Getty Images

ウォール(左)はレナード(右)とジョージ(中央)擁するクリッパーズでプレーすることを心待ちにしている。(C)Getty Images

 今年7月にロサンゼルス・クリッパーズと2年契約を締結した元オールスターガードのジョン・ウォール。近年はケガに泣かされ評価を下げているものの、スピードを生かした突破からのフィニッシュには定評があり、12年間のキャリアで平均19.1点、4.3リバウンド、9.1アシストをあげ、球宴には5度選出されている実力派だ。

 今季からプレーするクリッパーズには、カワイ・レナード、ポール・ジョージというリーグ指折りの万能戦士がいる。さらにその周囲にもレジー・ジャクソンやノーマン・パウエル、ロバート・コビントン、ルーク・ケナード、ニコラ・バトゥーム、マーカス・モリスSr.といった有能な選手たちがおり、リーグ屈指の豪華戦力を誇る。

 現地時間8月29日に行なわれたイベントにて、ウォールは新天地について次のように語った。

「僕らにとって最も重要なこと。それは多くの人たちがこのチームにはいい選手が揃っていると言っていること。キャリアの中で、ただ何よりも勝利することを望む選手たちがたくさんいることなんだ」

 ウォールはクリッパーズでプレーできることに感謝しつつ、今季を楽しみにしているという。
 
「別にベストプレーヤーになりたいわけじゃない。チームを得点面でリードしようとか、MVPになろうとしているわけでもない。僕はまたバスケットボールをする機会を得たことが幸せなんだ。ここ数年間、僕は最も暗い場所にいたけど、今はもの凄く楽しみなんだ」

 クリッパーズは2021年のプレーオフでフランチャイズ初のカンファレンス・ファイナル進出を果たしており、今季は球団史上初のファイナル、そしてチャンピオンシップ獲得を見据えている。

「2人の素晴らしい選手(レナード、ジョージ)たちと一緒にプレーする機会を手にしたんだから、可能性は無限大さ。何週間か前に、サンタバーバラでミニキャンプをする機会があったんだけど、もう本当に恐ろしいものだったよ」とウォールは自信を見せる。

 今季のクリッパーズはウエスタン・カンファレンスの上位候補、王者ゴールデンステイト・ウォリアーズの対抗馬と予想する識者もおり、優勝候補の一角として今季を迎えることとなる。

 そうした環境で、ウォールは再び輝きを放つことができるのか。新たなチームメイトたちとの旅路が始まる日を、楽しみに待ちたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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