昨季に大きく期待を裏切ったロサンゼルス・レイカーズは、槍玉に挙げられたラッセル・ウエストブルックがプレーヤーオプションを行使して残留し、レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスとの“ビッグ3体制”は2年目に突入する。
オフに大きな動きは見せてこなかったなかで、8月25日に守備職人のパトリック・ベバリーをユタ・ジャズからトレードで獲得したが、人気コメンテーターのスティーブン・A・スミス氏は、ウエストブルックとの共存に警鐘を鳴らしている。
レブロンとデイビスの二枚看板を擁するレイカーズは昨季開幕前、電撃トレードで“トリプルダブル・メーカー”のウエストブルックを獲得したほか、フリーエージェントでカーメロ・アンソニーやドワイト・ハワードといった元オールスターを加え、スーパーチームを完成させた。しかし、優勝候補と目されたシーズンは33勝49敗でウエスタン・カンファレンス11位。プレーオフ進出どころか、プレーイン・トーナメントにも出場できなかった。
迎えた今オフ、チームは新指揮官にダービン・ハムHCを招聘。ウエストブルックが4700万ドル(約66億円)のプレーヤーオプションを行使して残留、レブロンも8月17日に2年総額9710万ドル(約136億円)の契約延長に合意した。同25日にはテイレン・ホルトン・タッカーとスタンリー・ジョンソンを駒にジャズからベバリーを獲得。リーグでも屈指のディフェンダーを迎え入れたが、スティーブン・A・スミス氏は『ESPN』の番組「First Take」で、ウエストブルックとベバリーは共存できないとの見解を述べている。
「ウエストブルックは自分のプレースタイルをごまかすことはない。健康であれば、必ずコートに立つ。高額を稼いでいるが、それに関して文句を言うことはない。ただ、パトリック・ベバリーと共存できるとは思わない。お互いにシューターではないし、ベバリーはディフェンス主体にして、アジテーター(相手の心をかき乱すなどして翻弄する人)の最高峰の存在だ。彼がロッカールームに入ると、自分のカルチャーのスタンダードを譲らず、相手を苛立たせるのと同じくらい、チームメイトを苛立たせる」
ベバリーはミネソタ・ティンバーウルブズに所属していた昨季、レイカーズと対戦した試合でエアボールを放ったウエストブルックを嘲笑。それ以外にも、ヒューストン・ロケッツ時代の2013年には球際の攻防でウエストブルックに右ヒザ半月板損傷のケガを負わせるなど、因縁の相手として知られる。そういった背景があるだけに、スミス氏は両者の歩み寄りが必要だと考えているようだ。
「ウエストブルックはウルブズにいたベバリーと対戦した時、ボールに触れるたびに『ヤツにシュートを打たせろ』と叫んでいた。何が言いたいかって? ウエストブルックはこの手のことを忘れるタイプの男じゃない。現状では共存はできないから、変わらないといけない」
果たしてレイカーズは失意の年を経て迎える新シーズン、新戦力を融合させて名門復活の狼煙を上げられるだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
オフに大きな動きは見せてこなかったなかで、8月25日に守備職人のパトリック・ベバリーをユタ・ジャズからトレードで獲得したが、人気コメンテーターのスティーブン・A・スミス氏は、ウエストブルックとの共存に警鐘を鳴らしている。
レブロンとデイビスの二枚看板を擁するレイカーズは昨季開幕前、電撃トレードで“トリプルダブル・メーカー”のウエストブルックを獲得したほか、フリーエージェントでカーメロ・アンソニーやドワイト・ハワードといった元オールスターを加え、スーパーチームを完成させた。しかし、優勝候補と目されたシーズンは33勝49敗でウエスタン・カンファレンス11位。プレーオフ進出どころか、プレーイン・トーナメントにも出場できなかった。
迎えた今オフ、チームは新指揮官にダービン・ハムHCを招聘。ウエストブルックが4700万ドル(約66億円)のプレーヤーオプションを行使して残留、レブロンも8月17日に2年総額9710万ドル(約136億円)の契約延長に合意した。同25日にはテイレン・ホルトン・タッカーとスタンリー・ジョンソンを駒にジャズからベバリーを獲得。リーグでも屈指のディフェンダーを迎え入れたが、スティーブン・A・スミス氏は『ESPN』の番組「First Take」で、ウエストブルックとベバリーは共存できないとの見解を述べている。
「ウエストブルックは自分のプレースタイルをごまかすことはない。健康であれば、必ずコートに立つ。高額を稼いでいるが、それに関して文句を言うことはない。ただ、パトリック・ベバリーと共存できるとは思わない。お互いにシューターではないし、ベバリーはディフェンス主体にして、アジテーター(相手の心をかき乱すなどして翻弄する人)の最高峰の存在だ。彼がロッカールームに入ると、自分のカルチャーのスタンダードを譲らず、相手を苛立たせるのと同じくらい、チームメイトを苛立たせる」
ベバリーはミネソタ・ティンバーウルブズに所属していた昨季、レイカーズと対戦した試合でエアボールを放ったウエストブルックを嘲笑。それ以外にも、ヒューストン・ロケッツ時代の2013年には球際の攻防でウエストブルックに右ヒザ半月板損傷のケガを負わせるなど、因縁の相手として知られる。そういった背景があるだけに、スミス氏は両者の歩み寄りが必要だと考えているようだ。
「ウエストブルックはウルブズにいたベバリーと対戦した時、ボールに触れるたびに『ヤツにシュートを打たせろ』と叫んでいた。何が言いたいかって? ウエストブルックはこの手のことを忘れるタイプの男じゃない。現状では共存はできないから、変わらないといけない」
果たしてレイカーズは失意の年を経て迎える新シーズン、新戦力を融合させて名門復活の狼煙を上げられるだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
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