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激化するウィザーズのポジション争い!指揮官が八村塁の起用法に言及「終盤もコートに立っていてもらいたいが…」

秋山裕之

2019.11.24

ホーネッツ戦の八村は好調だったが、控え選手の大活躍もあり終盤は出番なしに。(C)Getty Images

 11月22日(日本時間23日、日付は以下同)、ワシントン・ウィザーズはシャーロット・ホーネッツとの一戦を125-118で制し、今季初の2連勝。シーズン成績を5勝8敗とし、イースタン・カンファレンス9位へと浮上した。

 この試合、ほとんどの時間帯で主導権を握っていたのはホーネッツ。48分間のうち、約32分間にわたってリードを保ち、第4クォーター残り9分25秒にはこの日最大となる13点差をつけていた。

 だが、そこからウィザーズが猛反撃を開始。残り3分2秒に逆転に成功すると、そのまま最後まで逃げ切り大事な白星を掴み取った。
 
 ウィザーズのスターター陣のプレータイムを見てみると、エースのブラッドリー・ビールが42分13秒、インサイドの要トーマス・ブライアントは34分23秒出場。その一方で、アイザイア・トーマス(21分20秒)、トロイ・ブラウンJr.(20分11秒)、そして八村塁(21分20秒)はいずれも20分強の出場となった。

 八村は第3クォーターに両軍最多の8得点を稼ぎ出すなど、状態は良かったものの最終クォーターは出番なし。その理由は、ウィザーズ自慢のセカンドユニットの大活躍にほかならない。

 特にダービス・ベルターンス(28分4秒)とイシュ・スミス(26分40秒)は、ビールとブライアントに次ぐ出場時間を記録。ベルターンスはチームトップとなる6本の3ポイントを沈め、20得点、8リバウンド、4アシストをマーク。スミスも10得点、4リバウンド、6アシスト、3スティールと、先発ポイントガードのトーマスを上回る働きを披露した。

「ルイには多くの試合でゲーム終盤のコートに立っていてもらいたいが、あまり出番を与えられない日もある。(ホーネッツ戦は)ルイに問題があったのではなく、周りの選手が良かった」

 スコット・ブルックス・ヘッドコーチ(HC)が試合後に口にしたとおり、第4クォーターにその試合におけるベストメンバーを起用するのは当然のこと。この日は調子の良かったベルターンスやジョーダン・マクレーらにその役が与えられたのだ。
 
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八村が試合終盤の出番を勝ち取るには、他の選手と競い合う必要がある