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「若い子たちのキャリアは短くなっている」王者ウォリアーズが大ベテランのイグダーラと再契約を結んだ理由<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.10.04

現役続行を表明したイグダーラ。チームにとって必要不可欠な存在だ。(C)Getty Images

 昨シーズンの覇者ゴールデンステイト・ウォリアーズは、さいたまスーパーアリーナでワシントン・ウィザーズとの「NBAジャパンゲームズ2022」に臨んで2連勝を飾った。

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 9月28日夜に日本へ到着後、チームは都内某所で練習やメディア対応をこなしつつ、30日に第1戦へ臨み、翌10月1日にサタデーナイトイベント、そして2日に第2戦をこなすという過密日程だった。

 するとウォリアーズは、現地時間3日(日本時間4日、日付は以下同)にガードのマック・マクラングと新人フォワードのトレビオン・ウィリアムズをウェイブ(放出)。

『The Athletic』によると、ウォリアーズは2人に代わってフォワードのアンソニー・ラム、先日オクラホマシティ・サンダーからヒューストン・ロケッツへトレード後にウェイブされていたガードのタイ・ジェロームとキャンプ契約(無保証契約)を結ぶという。

 こうしてレギュラーシーズン開幕に向けてロスターを整備するウォリアーズだが、昨季リーグを制した王者の主軸は不動だ。ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンというビッグ3にアンドリュー・ウィギンズ、ジョーダン・プール、ケボン・ルーニーが強固な基盤となっている。

 さらに新加入のドンテ・ディヴィンチェンゾとジャマイケル・グリーン、若手のジョナサン・クミンガやジェームズ・ワイズマン、モーゼス・ムーディーといった選手たちが続く。
 
 そして忘れてはならないのが、9月下旬に現役続行を表明したアンドレ・イグダーラだ。38歳の大ベテランは、キャリア19シーズン目となる今季が現役ラストシーズンになることを発表しており、ウォリアーズを選手としてサポートしていくのは今季が最後となる。

 ジャパンゲームズでは2戦ともコートへ立たず、サタデーナイトもチームの輪には加わっていたものの、イベントへ参加することはなかった。

 だがビッグ3中心で覇権争いが見込める今後数年だけでなく、ウォリアーズは長期的な王朝チーム構築を目指しており、そのためにもイグダーラの存在が依然として大きな鍵となる。
 
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