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NBA

「プールはドレイモンドを許していない」王者ウォリアーズが内部崩壊?主力2人による“乱闘騒動”の行方は<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.10.11

溝が生まれてしまったグリーン(左)とプール(右)。(C)Getty Images

溝が生まれてしまったグリーン(左)とプール(右)。(C)Getty Images

 昨季王者のゴールデンステイト・ウォリアーズが揺れている。

 今夏にチームはゲイリー・ペイトン二世、オットー・ポーターJr.、ネマニャ・ビェリツアといった脇役陣が退団した。しかしFA(フリーエージェント)市場でドンテ・ディヴィンチェンゾと契約。さらにステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンの生え抜きビッグ3は健在で、昨季はアンドリュー・ウィギンズ、ジョーダン・プールも1本立ちし、ジョナサン・クミンガ、モーゼス・ムーディ、ジェームズ・ワイズマンといった若手も着実に成長している。

 チームは9月末~10月上旬に日本でワシントン・ウィザーズとのジャパンゲームズを行ない、2連勝を飾って帰国。現在は現地時間10月17日の開幕に向けてトレーニングキャンプとプレシーズンで準備を進めているが、5日の練習で事件が起こった。

 チーム練習中にグリーンとプールが口論。その後プールがグリーンを突き飛ばし、これに怒ったグリーンがプールの顔面を殴り、その映像が流出したことで事はさらに大きくなった。

 翌日にグリーンはコーチ陣とプールに謝罪。グリーンはインタビューで「彼の両親、家族、友人に謝罪する。俺たちは何が最善かを理解し、そこから前に進むつもりだ」と前向きに語ったが、しばらくチームを離脱することを発表。そしてプールは現在もグリーンを許していないという。

“Locked On Warriors”のジャーナリスト、サイラス・サットサーズは次のように語っている。

「情報筋から聞いたところ、ジョーダン・プールはドレイモンドを許していないし、彼らは話をしていない。彼(プール)は幸せではない。酷い状況だ」
 
 グリーンはリーグ屈指のバスケIQを誇り、攻守でウォリアーズに不可欠な存在。ただ、気が短いことでも知られ、審判に執拗に抗議しテクニカルファウルを取られることも少なくない。

 過去にも試合中のプレーを巡って、当時チームメイトだったケビン・デュラント(現ブルックリン・ネッツ)と激しく口論し、出場停止処分を受けている。のちにデュラントはこのグリーンとの一件がウォリアーズを去るひとつの理由だと明かしていた。

 現在32歳のグリーンは今季終了後にFAとなる。名物コメンテーターのスティーブン・A・スミス氏は“First Take”にて「(ウォリアーズはグリーンの再契約より)ウィギンズとプールの延長契約が最優先事項」とコメント。

 さらにスミス氏は「今言えるのは、今季はドレイモンドがゴールデンステイトで最後の年になるということ。今彼はレイカー(ロサンゼルス・レイカーズの選手)になりたい。彼は誰にもそれを言わないけど、ゴールデンステイトを去るなら、彼はレイカーになるだろう」と具体的な移籍先まで挙げていた。

 カリーを中心に過去8年で4度の優勝を飾り、抜群のケミストリーを誇るウォリアーズに起こったまさかの事態。開幕まであと1週間余り、この一件はどのような結末を迎えるのか。

構成●ダンクシュート編集部
 
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