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NBA

「自身を生かす方法を理解できていない」識者が八村塁に“辛口評価”「来年もウィザーズの一員だと想像するのは難しい」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.10.11

NBA4年目の今季は八村自身が語るように、“勝負の年”になる。(C)Getty Images

NBA4年目の今季は八村自身が語るように、“勝負の年”になる。(C)Getty Images

 ワシントン・ウィザーズは現地時間10月10日に行なわれたシャーロット・ホーネッツとのプレシーズンマッチに116-107で勝利。3戦目にしてプレシーズン初白星をあげた。

 なお、同日に『The Athletic』がウィザーズの今季プレビューを公開。先週公開された『NBA.com』の予想はイースタン・カンファレンス10位だったが、『The Athletic』はイースト11位の38勝44敗と、プレーイン・トーナメント進出も逃すという厳しい予想に。

 シニアライターのジョン・ホリンジャー氏は、ブラッドリー・ビールとクリスタプス・ポルジンギス、カイル・クーズマがオフェンスの中心を担い、攻撃面ではリーグトップ10に入り込むチャンスがあると指摘。

 さらにはモンテ・モリスとデロン・ライトの加入でポイントガード陣がグレードアップ、ウィル・バートンがベンチスコアラーとしても活躍できること、試合終盤の重要な場面で起用される可能性があること、そしてダニエル・ギャフォードが先発・控えを問わずに堅実な働きを見せるだろうと評していた。

 また、コーリー・キスパート、デニ・アブディヤ、八村塁、ルーキーのジョニー・デイビスについても触れているが、ベストプレーヤー3人(ビール、ポルジンギス、クーズマ)を脅かすほどの存在へ成長するとイメージするのは難しいとホリンジャー氏は見ていた。

 そして気になる八村評は下記の通りだ。

「彼は1対1から点を奪える。だが5対5の試合で自身のスキルを、それにサイズをうまく生かし、インパクトを残せるディフェンダーになるための機動力をどのようにして組み込むかを理解できていない。4番フォワードとしては悪くないものの、ウィザーズは彼に対してもっと多くのことを望んでいる」
 
 先月のメディアデーで、4年目の今季を「勝負の年」と話していた八村。それはビールに次ぐチーム2番手の在籍期間となっただけでなく、契約期間もポイントとなる。

 開幕前に延長契約を締結できなければ、八村は今季終了後に制限付きフリーエージェント(FA)となる。ホリンジャー氏は「彼の契約が満了したら、来年もウィザーズの一員だと想像するのは難しい」と見ていた。

 ウィザーズの弱点は、昨季リーグ25位(114.5)に終わったディフェンシブ・レーティングなのは明白。昨季クーズマやアブディヤが奮闘し、ポルジンギスとギャフォードがリムプロテクターとして機能するも、ペリメーターのストッパー役が不足しているというのが現状だ。

 ウィザーズのベストシナリオとして、ホリンジャー氏はポルジンギスが健康体を保ち、クーズマが爆発し、4選手(キスパート、アブディヤ、八村、デイビス)のうち誰かが飛躍すれば、45勝前後をあげてイーストのプレーオフシードを獲得と記している。ただそれでも、上位シード獲得は難しく、プレーイン・トーナメント進出争いをするというのが現実的な見方のようだ。

 はたして、約1週間後に幕を開ける今シーズン、ウィザーズはチームとしてどのような姿を見せるのか。開幕直後だけでなく、シーズン中に急成長する可能性もあるだけに、今後の動向にも注目していきたい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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