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ウィギンズ&プールと延長契約! ウォリアーズの来季総年俸は700億円超え。首脳陣は「今後も勝利に全力を」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.10.17

ウィギンズ(左)とプール(右)と延長契約を結んだウォリアーズだが、これで2023-24シーズンの総年俸は約4億8300万ドル(約714億8400万円)となった。(C)Getty Images

 現地時間10月15日、ゴールデンステイト・ウォリアーズがジョーダン・プールと4年1億4000万ドル(約207億2000万円/インセンティブを含めた合計額)、アンドリュー・ウィギンズと4年1億900万ドル(約161億3200万円)の延長契約に合意したと米放送局『ESPN』が報じた。

 昨季に3シーズンぶりのプレーオフに進出したウォリアーズは、1回戦でデンバー・ナゲッツ、カンファレンス・セミファイナルでメンフィス・グリズリーズ、カンファレンス・ファイナルではダラス・マーベリックスをそれぞれ撃破。ファイナルではボストン・セルティックスを6戦(4勝2敗)で下して2018年以来、4年ぶりの王座に就いた。

 プールが今季終了後に制限付きフリーエージェント(FA)、ウィギンズが今季で契約満了だったため、今回の延長契約によってウォリアーズは昨季優勝に大きく貢献した主力2選手を契約下に置くことに成功した。

 もっとも、昨季チームはNBA史上最高額となる1億7000万ドル(約251億6000万円)ものラグジュアリータックス(贅沢税)を支払っており、年俸総額は併せて3億4600万ドル(約512億800万円)まで上昇。そしてプールとウィギンズの新契約がスタートする2023-24シーズンは、約4億8300万ドル(約714億8400万円)という、前代未聞の年俸総額になると『ESPN』が報じた。
 
 この日会見に応じたウォリアーズのボブ・マイヤーズGM(ゼネラルマネージャー)は「どのくらいの数字になるかは知っている……。今シーズンに何が起こるかを見てみないと、次のシーズンにどうなるかを評価することはできない」と口にし、こうも話していた。

「私が知っているのは、勝利することに全力を注いでいく、ということだ。それは常にやってきたことであり、私は今後もずっとそうなると信じている。(オーナーシップ)グループがそのことを信じてくれて、私はラッキーだ。彼らの行動がそのことを証明してくれている」

 ただし、両選手と高額な延長契約を結んだことで、ウォリアーズが今後数年にわたって現有戦力をキープできるのかというと、そうとは言い切れない。

 というのも、ステフィン・カリーこそ25-26シーズンまで契約下にいるものの、クレイ・トンプソンは23-24シーズン終了後に契約満了、ドレイモンド・グリーンは来季契約がプレーヤーオプションとなっているため、これを破棄すれば制限なしFAになるからだ。

 そのため、ウォリアーズは今季終了後、あるいは今季中にトンプソンやグリーンの契約について熟考していくことになりそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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