現地時間10月18日に幕を開けたNBAの2022-23シーズンは1週間を終え、全30チームが2~4試合を終えた。
ここまで無敗を誇っているのはミルウォーキー・バックス(2勝0敗)とポートランド・トレイルブレイザーズ(4勝0敗)のみ。各チームが徐々に慣れていくことで、これから先は熾烈な順位争いが繰り広げられる様相となっている。
そんななか、25日に『The Athletic』へ興味深い記事が公開された。それは来年8月25日から9月10日にかけて、フィリピン、日本、インドネシアで開催されるFIBAワールドカップ2023(以下W杯)に関するものだった。
アメリカ代表は、昨夏の東京オリンピックで見事金メダルを獲得したものの、前回の2019年に行なわれたW杯では準々決勝でフランスに敗れ、順位決定戦の末に7位に終わっていた。
今回のW杯は、ジェリー・コランジェロの後任としてマネージング・ディレクターへ就任したグラント・ヒル(元デトロイト・ピストンズほか)、サンアントニオ・スパーズのグレッグ・ポポビッチHC(ヘッドコーチ)から指揮官の座を託されたスティーブ・カーHC(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)にとって、初の大舞台となる。
カーHCはポポビッチの下でアシスタントコーチを務めてきた経験があり、ヒルと共に来年のW杯で戦うアメリカ代表の選手たちの選定にも携わっていくことが予想されている。
ただ、NBAはレギュラーシーズンが始まったばかりで、もしウォリアーズがプレーオフを勝ち上がり、ファイナルへ進めばほとんどオフなしにW杯へシフトするという強行日程となる。
そうしたなか、現時点でW杯出場に前向きな姿勢を見せているのがトレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)だ。
19年のW杯前、ヤングはセレクトチームの一員として代表チームとスクリメージ(練習試合)をこなした経験があり、今季はここまで平均25.3点、4.0リバウンドにリーグトップの11.7アシストを残す実力者。
オールスターに2度、昨季オールNBA3rdチーム入りも果たした24歳のポイントガードは、巧みなボールハンドリングから抜群のプレーメーキングを見せており、ディープスリーを含めたシュート力も申し分ない。
「もちろん、僕は(オファーされたら)快諾するよ。(アメリカ代表としてプレーすることは)高校時代から、バスケットボール選手としての夢だからね。高校時代から何度かトライしてきた。何度かチーム入りするかもしれなかったから、その度に傷ついていたんだ」
同メディアとのインタビューで以前そう口にしていたヤングは、ホークスのマイノリティオーナーでもあるヒルとも良好な関係を構築できていることから、コンディション面さえ問題なければ、来夏にアメリカ代表デビューを飾る可能性は十分ある。
国際ルールの3ポイントラインは、NBAと比べて約50㎝短いだけに、ヤングのシュート力はアメリカ代表にとって大きな武器となるはずだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
ここまで無敗を誇っているのはミルウォーキー・バックス(2勝0敗)とポートランド・トレイルブレイザーズ(4勝0敗)のみ。各チームが徐々に慣れていくことで、これから先は熾烈な順位争いが繰り広げられる様相となっている。
そんななか、25日に『The Athletic』へ興味深い記事が公開された。それは来年8月25日から9月10日にかけて、フィリピン、日本、インドネシアで開催されるFIBAワールドカップ2023(以下W杯)に関するものだった。
アメリカ代表は、昨夏の東京オリンピックで見事金メダルを獲得したものの、前回の2019年に行なわれたW杯では準々決勝でフランスに敗れ、順位決定戦の末に7位に終わっていた。
今回のW杯は、ジェリー・コランジェロの後任としてマネージング・ディレクターへ就任したグラント・ヒル(元デトロイト・ピストンズほか)、サンアントニオ・スパーズのグレッグ・ポポビッチHC(ヘッドコーチ)から指揮官の座を託されたスティーブ・カーHC(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)にとって、初の大舞台となる。
カーHCはポポビッチの下でアシスタントコーチを務めてきた経験があり、ヒルと共に来年のW杯で戦うアメリカ代表の選手たちの選定にも携わっていくことが予想されている。
ただ、NBAはレギュラーシーズンが始まったばかりで、もしウォリアーズがプレーオフを勝ち上がり、ファイナルへ進めばほとんどオフなしにW杯へシフトするという強行日程となる。
そうしたなか、現時点でW杯出場に前向きな姿勢を見せているのがトレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)だ。
19年のW杯前、ヤングはセレクトチームの一員として代表チームとスクリメージ(練習試合)をこなした経験があり、今季はここまで平均25.3点、4.0リバウンドにリーグトップの11.7アシストを残す実力者。
オールスターに2度、昨季オールNBA3rdチーム入りも果たした24歳のポイントガードは、巧みなボールハンドリングから抜群のプレーメーキングを見せており、ディープスリーを含めたシュート力も申し分ない。
「もちろん、僕は(オファーされたら)快諾するよ。(アメリカ代表としてプレーすることは)高校時代から、バスケットボール選手としての夢だからね。高校時代から何度かトライしてきた。何度かチーム入りするかもしれなかったから、その度に傷ついていたんだ」
同メディアとのインタビューで以前そう口にしていたヤングは、ホークスのマイノリティオーナーでもあるヒルとも良好な関係を構築できていることから、コンディション面さえ問題なければ、来夏にアメリカ代表デビューを飾る可能性は十分ある。
国際ルールの3ポイントラインは、NBAと比べて約50㎝短いだけに、ヤングのシュート力はアメリカ代表にとって大きな武器となるはずだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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