昨季4年ぶりのプレーオフ進出を果たしたミネソタ・ティンバーウルブズは、オフに守護神ルディ・ゴベアを筆頭に、カイル・アンダーソン、ブリン・フォーブズ、オースティン・リバースといったベテラン陣を加えて今季を迎えた。
だが開幕から8試合を終えてチームは4勝4敗でウエスタン・カンファレンス10位タイ。ゴベアこそ平均13.3点、リーグトップの14.0リバウンド、1.63ブロックを残しているとはいえ、その他の新加入組は軒並み力を発揮できずにいる。
昨季と同様にチームを引っ張るカール・アンソニー・タウンズやアンソニー・エドワーズ、ディアンジェロ・ラッセルらは及第点の働きを見せている一方で、エドワーズのあるデータが注目を集めている。
2020年ドラフト全体1位の21歳は、ここまでチームトップの平均23.1点に6.1リバウンド、4.0アシストと、一見オールスター級の成績を記録。しかし現地時間11月1日のフェニックス・サンズ戦を終えた時点で8試合を戦いながら、十八番ともいえるダンクを1本しか狙っておらず成功はゼロ。193cm・102kgという屈強な肉体と驚異的な身体能力を駆使し、これまで何度も相手チームのリングを強襲してきただけに、意外な序盤戦となっている。
サンズ戦後、ダンクについて聞かれた若きエースは、今季1本も成功できていない理由を自ら分析した。
「試合を観れば、毎回僕がリムへ行ってもダンクするチャンスがないと分かるはずだ。相手のディフェンスがペイントに密集しているからね。だから僕はどうやってレイアップへ持ち込めばいいかを考えなきゃいけないんだ」
タウンズ(213cm)とゴベア(216cm)によるツインタワーに加え、先発に定着したジェイデン・マクダニエルズ(206cm)を加えたウルブズのフロントラインはリーグ屈指の高さを誇る。だがチーム全体の3ポイント成功率は32.6%でリーグ25位、成功数も平均11.1本で22位と相手チームの脅威にはなっておらず、自慢の高さを生かし切れていないのが現状だ。
そのため、相手の守備はペイントエリアを警戒し、結果としてエドワーズのイージーバスケットも生まれていないのだろう。
「僕は193cmか196cmだから、さすがに全員を跳び越えるなんてできないよ。ヤニス(アデトクンボ/ミルウォーキー・バックス)みたいな高さもない。皆が僕へダンクするように言ってくるけど、僕がドライブしていくと5人が待ち構えているんだ。だからレイアップでフィニッシュするのもタフなんだ」
エドワーズが挙げたアデトクンボは213cm・110kgのサイズに加え、ビッグマンとは思えないほどのクイックネスと身体能力を武器に、密集地帯であろうとお構いなしにダンクを叩き込んでしまう。
確かに、エドワーズにはアデトクンボのようなサイズはない。だがそれでも過去2年から着実に平均得点を伸ばしていることは、今夏にハードワークを積んだ証とも言えるだろう。
そんなエドワーズ擁するウルブズの次戦(4日)の相手は、アデトクンボ率いるバックス。今季リーグ唯一の無敗(7勝0敗)を誇る強豪相手に目覚めのダンクを炸裂させ、一泡吹かせることができるか注目だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
だが開幕から8試合を終えてチームは4勝4敗でウエスタン・カンファレンス10位タイ。ゴベアこそ平均13.3点、リーグトップの14.0リバウンド、1.63ブロックを残しているとはいえ、その他の新加入組は軒並み力を発揮できずにいる。
昨季と同様にチームを引っ張るカール・アンソニー・タウンズやアンソニー・エドワーズ、ディアンジェロ・ラッセルらは及第点の働きを見せている一方で、エドワーズのあるデータが注目を集めている。
2020年ドラフト全体1位の21歳は、ここまでチームトップの平均23.1点に6.1リバウンド、4.0アシストと、一見オールスター級の成績を記録。しかし現地時間11月1日のフェニックス・サンズ戦を終えた時点で8試合を戦いながら、十八番ともいえるダンクを1本しか狙っておらず成功はゼロ。193cm・102kgという屈強な肉体と驚異的な身体能力を駆使し、これまで何度も相手チームのリングを強襲してきただけに、意外な序盤戦となっている。
サンズ戦後、ダンクについて聞かれた若きエースは、今季1本も成功できていない理由を自ら分析した。
「試合を観れば、毎回僕がリムへ行ってもダンクするチャンスがないと分かるはずだ。相手のディフェンスがペイントに密集しているからね。だから僕はどうやってレイアップへ持ち込めばいいかを考えなきゃいけないんだ」
タウンズ(213cm)とゴベア(216cm)によるツインタワーに加え、先発に定着したジェイデン・マクダニエルズ(206cm)を加えたウルブズのフロントラインはリーグ屈指の高さを誇る。だがチーム全体の3ポイント成功率は32.6%でリーグ25位、成功数も平均11.1本で22位と相手チームの脅威にはなっておらず、自慢の高さを生かし切れていないのが現状だ。
そのため、相手の守備はペイントエリアを警戒し、結果としてエドワーズのイージーバスケットも生まれていないのだろう。
「僕は193cmか196cmだから、さすがに全員を跳び越えるなんてできないよ。ヤニス(アデトクンボ/ミルウォーキー・バックス)みたいな高さもない。皆が僕へダンクするように言ってくるけど、僕がドライブしていくと5人が待ち構えているんだ。だからレイアップでフィニッシュするのもタフなんだ」
エドワーズが挙げたアデトクンボは213cm・110kgのサイズに加え、ビッグマンとは思えないほどのクイックネスと身体能力を武器に、密集地帯であろうとお構いなしにダンクを叩き込んでしまう。
確かに、エドワーズにはアデトクンボのようなサイズはない。だがそれでも過去2年から着実に平均得点を伸ばしていることは、今夏にハードワークを積んだ証とも言えるだろう。
そんなエドワーズ擁するウルブズの次戦(4日)の相手は、アデトクンボ率いるバックス。今季リーグ唯一の無敗(7勝0敗)を誇る強豪相手に目覚めのダンクを炸裂させ、一泡吹かせることができるか注目だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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