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スター軍団で存在感増す渡邊雄太。好調の3ポイントは「打っているシュートが簡単なだけ。チームメイトに感謝しないと」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.11.07

渡邊の今季の3ポイント成功率はリーグ3位。スター軍団ネッツで背番号18は、試合を重ねるごとに存在感を増している。(C)Getty Images

 現地時間11月5日、ブルックリン・ネッツは敵地でシャーロット・ホーネッツと対戦。エースのケビン・デュラントが27得点、8リバウンド、ニック・クラクストンが11得点、9リバウンド、控えのキャム・トーマスが21得点、パティ・ミルズが11得点をあげて98-94で勝利。今季初の連勝をマークした。

 そして渡邊雄太は4戦連続で20分以上(23分)コートに立ち、2本の3ポイントを含む8得点に3リバウンド、3アシスト、2スティール、1ブロックと攻守でオールラウンドに活躍。出場時の得失点差+10はデュラントとトーマス(+13)に次ぐ数字で、チームの勝利に大きく貢献した。

 身長203cm、体重98kgのフォワードの渡邊だが、このホーネッツ戦ではスモールラインナップ時にクラクストン(211cm)に代わってセンターとしてプレー。ホーネッツに12点差をつけられた第4クォーター残り6分40秒にはデュラント、ロイス・オニール、ジョー・ハリス、トーマスとともにコートに立ち、そこからチームは23-7のランを仕掛けて逆転勝ちを収めた。

 試合前にコーチからセンター起用を伝えられたという渡邊だが、久々のコンバートだったようで本人は「高校では全ポジションやっていた感じだったので、その時以来ですね」と笑顔で振り返った。
 
 スモールラインナップが機能した要因を渡邊は「完璧ではなかったけど、必要な時にしっかり修正できた。それができたのはしっかりとコミュニケーションが取れていたことが大きいです」と分析。

 また現在、成功率でリーグ3位(57.9%:11/19)と好調の3ポイントについては「自信を持って打てているかもしれないです。ひとつ言えることは、KD(デュラント)やカイリー(アービング)がいるとプレーが簡単になるということ。相手ディフェンスは毎回彼らをダブルチームで守るので、誰か必ずオープンになります。

 僕はそこでオープンになる1人で、(ボールをもらったら)練習通りにシュートを決めるだけです。打っているシュートが簡単なだけなんです。だからチームメイトに感謝しないといけないです」と謙虚に語った。

 ここまで渡邊は10試合中9試合に出場。平均17.2分の出場で5.9点、2.7リバウンド、フィールドゴール成功率61.8%、3ポイント57.9%をマークしている。

 デュラント、アービング、ベン・シモンズとスターが揃うネッツにおいて無保証契約からロスター枠を勝ち取り、開幕後は持ち味の献身的なプレーで重要な戦力となっている渡邊。"がけっぷち"から這い上がった28歳の今後の活躍からも目が離せない。

構成●ダンクシュート編集部
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