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開幕戦からの連続30点記録が「9」で途絶えたドンチッチ。マジックの術中にハマり「僕は酷いプレーだった」と反省の弁<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.11.10

NBA史上2人目の開幕から9試合連続で30点以上を奪取したドンチッチだが、10試合目で記録はストップ。(C)Getty Images

「僕たちはチームとしていいプレーをしなきゃいけない。特にああいうチーム相手にはね。試合前にはいつも言っているけど、そうはならなかった。今日の彼らはいいディフェンスをしていた」

 そう語ったのは、ダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチ。今季は開幕から9試合連続で30得点以上をマークし、リーグトップの平均36.0点に8.4リバウンド、8.3アシストを記録する23歳のスーパースターは、1962-63シーズンのウィルト・チェンバレン(当時サンフランシスコ・ウォリアーズ/23試合)に次ぐ驚異的なスコアリングショーを演じてきた。

 だが、現地時間11月9日に敵地アムウェイ・センターで行なわれたオーランド・マジック戦で、マブズは今季最少得点の87-94で敗れて連勝が4でストップ。ドンチッチはフィールドゴール成功率31.0%(9/29)の24得点、6リバウンド、6アシスト、3スティール、2ブロックに終わり、開幕から続いていた連続30点以上の記録も9で途絶えた。
 
 ドンチッチとマブズの快進撃を止めたマジックは、試合前の時点でヒューストン・ロケッツと並ぶリーグワーストの2勝9敗(勝率18.2%)と低迷。10月30日にはドンチッチに44得点を許して105-114で敗れていた上、この日はチームトップの平均23.5点をあげていたドラフト全体1位のパオロ・バンケロを足首の捻挫で欠くなかでの金星だった。

 2年目のフランツ・ヴァグナーは、前の2試合でサクラメント・キングス相手に126失点、ロケッツに134失点と守備が崩れて連敗を喫していたことで、チームは躍起になっていたと明かす。

「僕らはグループ、それに個々でも証明する必要があった。ヒューストン戦のパフォーマンスに満足なんかしていない。僕たちは立ち直りの早いチームになりたいんだ。ミスを重ねてもプレーを続けて、試合をうまく締めくくらなきゃいけない」

 今季3勝目をあげたマジックは、そのヴァグナーが22得点、6アシスト、ウェンデル・カーターJr.が13得点、12リバウンド、ジェイレン・サッグスとモー・バンバが12得点、ボル・ボルが11得点と続き、リバウンド数でも49-29とマブズを圧倒した。
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ゲームプランを遂行したマジック「ルカが標的だった」