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“ドンチッチ頼み”が顕著なマーベリックス。自身が31得点以下の試合で6戦全敗のチーム状況に「もっとアグレッシブにいかなきゃ」と警鐘<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.11.28

9勝10敗と借金生活に突入したマブズ。“ドンチッチ頼み”から脱却しない限り、浮上は難しいか。(C)Getty Images

 現地時間11月26日、ダラス・マーベリックスは敵地スコシアバンク・アリーナでトロント・ラプターズと対戦。100-105で敗れ、3連敗を喫した。

「彼はやるべきことをやっていた。彼には2人もついていたからね。そこで成熟した姿を見せていた。彼はダブルチームを受け入れて対応していたよ」

 試合後、ジェイソン・キッドHC(ヘッドコーチ)はルカ・ドンチッチをそう称えた。

 ここまでリーグトップの平均33.4点をマークする23歳のスーパースターは、このラプターズ戦でも24得点、7リバウンド、9アシストの活躍でマブズを牽引。そのほか、ドリアン・フィニー・スミスが16得点、スペンサー・ディンウィディーが15得点、7アシスト、マキシ・クリバーが11得点、5リバウンド、クリスチャン・ウッドが10得点、6リバウンド、3ブロックを記録した。

 だがドンチッチは「ボールマンに2人、いや3人つけてきたら、僕らはもっとアグレッシブにいかなきゃいけない。リムへ向かってダンクしたり、(互いの)ショットを信頼していくことが大事になってくる」と、自身がダブルチームされた時のチームとしての対応を課題としていた。
 
 マブズは翌27日のミルウォーキー・バックス戦も115-124で敗れ、今季ワーストの4連敗。ドンチッチは27得点、5リバウンド、12アシストをマークするも、今季のマブズは主砲が31得点以下に終わった試合では6戦全敗を喫している。

 これでチームは9勝10敗(勝率47.4%)と黒星が先行。首位フェニックス・サンズから8位のユタ・ジャズまでが2.5ゲーム差以内にひしめき合う混戦模様のウエスタン・カンファレンスにおいて、11位に後退し、プレーイン圏内からも外れてしまった。

 今季の、いや近年のマブズはドンチッチを中心としたチーム作りをしているため仕方ない部分ではあるが、この"ドンチッチ頼み"の状況から脱却しない限り、真の強豪へと躍進するのは難しいかもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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