ダラス・マーベリックスは今季ここまで9勝10敗(勝率47.4%)でウエスタン・カンファレンス11位。昨季プレーオフでカンファレンス決勝まで勝ち進んだことを考えると、期待外れの印象は否めない。
エースのルカ・ドンチッチは平均得点でリーグトップに立つなど圧巻のプレーを見せているが、周囲の援護に恵まれずチームの勝利につながっていない状態だ。
昨季チームでガードを務めていたのはジェイレン・ブランソン。185㎝のレフティーはドンチッチに次ぐ2番手の得点源として平均16.3点、4.8アシスト、フィールドゴール50.2%を残し、プレーオフでも貴重な働きを見せてカンファレンス・ファイナル進出に大きく貢献したが、今オフにFA(フリーエージェント)でニューヨーク・ニックスへ移籍した。
ブランソン流出となったマブズは、今夏にトレードでウッド、FA戦線でジャベール・マギーという2人のビッグマンを獲得し、さらにティム・ハーダウェイJr.がケガから復帰。
ウッドは平均17.1点、7.6リバウンド、フィールドゴール56.6%、3ポイント43.9%(平均1.5本成功)と、貴重な得点源となっているが、マギー、ハーダウェイJr.を含めてプレーメーカータイプではなく、ドンチッチの負担は増大している。
このような事情もあり、チームは現地時間11月28日にアルゼンチン出身の司令塔ファクンド・カンパッソを解雇。ロスタースポットに空きを作り、ケンバ・ウォーカーと契約するという報道が流れている。
ウォーカーは、昨季までのキャリア11シーズンで平均19.5点、5.3アシスト、1.2スティールを残し、オールスターに4度選出された実績を持つ32歳の司令塔。
昨季はニックスで開幕を迎えるも、ショットの不調やディフェンスに難があることからローテーションから外され、37試合の出場で平均11.6点、3.5アシストと不完全燃焼に。今夏にデトロイト・ピストンズへトレードされたが、1試合もプレーせずにウェイブされていた。
183㎝・83㎏の小兵はハンドリングスキルとシュート力を兼備しており、シャーロット・ホーネッツ時代はエースとして活躍。振り幅の大きなクロスオーバーとステップバックを駆使してジャンパーを決めることも、そのまま切れ込んでリング下でフィニッシュすることもできる。
「自分は正しい、準備はできているんだと確認している。そして誰かが僕を求めてくるんだと確信し、それに備えている。僕にチームを助ける能力があるのは知っている。自分が今でもハイレベルなバスケットボールをプレーできることも分かっている」
ウォーカーは今月上旬に『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者のポッドキャスト番組「The Woj Pod」へ出演した際にそう話しており、ワークアウトを続けてプレー可能なコンディションをキープしている。
近年は期待外れのシーズンが続いているが、ウォーカーは自身の能力や自信を失っていない。元オールスターガードはマブズの救世主となりドンチッチの負担を軽減できるか注目だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
エースのルカ・ドンチッチは平均得点でリーグトップに立つなど圧巻のプレーを見せているが、周囲の援護に恵まれずチームの勝利につながっていない状態だ。
昨季チームでガードを務めていたのはジェイレン・ブランソン。185㎝のレフティーはドンチッチに次ぐ2番手の得点源として平均16.3点、4.8アシスト、フィールドゴール50.2%を残し、プレーオフでも貴重な働きを見せてカンファレンス・ファイナル進出に大きく貢献したが、今オフにFA(フリーエージェント)でニューヨーク・ニックスへ移籍した。
ブランソン流出となったマブズは、今夏にトレードでウッド、FA戦線でジャベール・マギーという2人のビッグマンを獲得し、さらにティム・ハーダウェイJr.がケガから復帰。
ウッドは平均17.1点、7.6リバウンド、フィールドゴール56.6%、3ポイント43.9%(平均1.5本成功)と、貴重な得点源となっているが、マギー、ハーダウェイJr.を含めてプレーメーカータイプではなく、ドンチッチの負担は増大している。
このような事情もあり、チームは現地時間11月28日にアルゼンチン出身の司令塔ファクンド・カンパッソを解雇。ロスタースポットに空きを作り、ケンバ・ウォーカーと契約するという報道が流れている。
ウォーカーは、昨季までのキャリア11シーズンで平均19.5点、5.3アシスト、1.2スティールを残し、オールスターに4度選出された実績を持つ32歳の司令塔。
昨季はニックスで開幕を迎えるも、ショットの不調やディフェンスに難があることからローテーションから外され、37試合の出場で平均11.6点、3.5アシストと不完全燃焼に。今夏にデトロイト・ピストンズへトレードされたが、1試合もプレーせずにウェイブされていた。
183㎝・83㎏の小兵はハンドリングスキルとシュート力を兼備しており、シャーロット・ホーネッツ時代はエースとして活躍。振り幅の大きなクロスオーバーとステップバックを駆使してジャンパーを決めることも、そのまま切れ込んでリング下でフィニッシュすることもできる。
「自分は正しい、準備はできているんだと確認している。そして誰かが僕を求めてくるんだと確信し、それに備えている。僕にチームを助ける能力があるのは知っている。自分が今でもハイレベルなバスケットボールをプレーできることも分かっている」
ウォーカーは今月上旬に『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者のポッドキャスト番組「The Woj Pod」へ出演した際にそう話しており、ワークアウトを続けてプレー可能なコンディションをキープしている。
近年は期待外れのシーズンが続いているが、ウォーカーは自身の能力や自信を失っていない。元オールスターガードはマブズの救世主となりドンチッチの負担を軽減できるか注目だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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