右太もも裏の故障で現在９試合連続で欠場中の渡邊雄太。本人、そして日本のファンにとって我慢の時期が続いているが、まもなくその姿が見られそうだ。

　現地時間12月６日、ブルックリン・ネッツの渡邊はチーム練習後に現地メディアの取材応じ、復帰時期について言及。「今週末からプレーできればと思っています」と、ホームで行なわれる９日（日本時間10日）の次戦（vsアトランタ・ホークス）か、10日（同11日）のアウェーゲーム（vsインディアナ・ペイサーズ）でコートに立つ意向を明かした。

　離脱中も「シュート練習はずっとやっていた」という渡邊は、「今日はより強度の高い２対２や３対３をやって感触も悪くなかった」とコメント。リーグ１位だった３ポイント成功率は欠場中に規定を外れたものの、引き続き好調を維持できるか注目される。

※３ポイント成功率の規定は、「チームが消化した試合数につき平均１本以上の成功（シーズン終了時点で82本成功）」が条件。ネッツは現在26試合を消化し、渡邊は24本の３ポイント成功（試投42／成功率57.1％）。現リーグ１位はボストン・セルティックスのマルコム・ブログドンで49.4％。
  　今季の渡邊は14試合に出場し、平均18.2分のプレーで8.1点、2.9リバウンド、0.9アシスト、0.5ブロックを記録。出場時間や得点に加え、フィールドゴール成功率60.9%、３ポイント成功率57.1％は昨季までの自己最高を大幅に上回っている。

　改めて夏の契約時から現在の躍進ぶりを問われた際には、「トレーニングキャンプではチームに残ることが目標でした。そこから徐々に自信をつけ、信頼を勝ち取り出場時間も増えていきましたが、最初はこんなにチャンスをもらえるとは思っていませんでした。信頼してくれたコーチやチームメイトには本当に感謝しています」と謙虚に語った。

　渡邊不在の間も好調を維持するネッツは、７日のシャーロット・ホーネッツ戦も勝利して直近11戦で８勝。通算14勝12敗でイースタン・カンファレンス４位に浮上した。同率５位で並ぶホークス、ペイサーズとの２連戦で、背番号18はチームの勢いを加速させることができるだろうか。

構成●ダンクシュート編集部