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「今年もこの先も優勝することはない」ご意見番バークレーが不振のブルズにチーム解体を推奨「再建を始めるべき」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.12.13

ラビーン(左)、デローザン(右)という強力スコアラーを擁し、昨季5年ぶりにプレーオフに進出したブルズだが、今季は勝率5割以下と苦しんでいる。(C)Getty Images

 シカゴ・ブルズは今季ここまで、11勝15敗(勝率42.3%)でプレーオフ圏外のイースタン・カンファレンス11位と苦しんでいる。

 デマー・デローザン、ザック・ラビーンと平均20点以上を叩き出すスコアラーを擁しながら波に乗れない状況に、殿堂入り選手のチャールズ・バークレーは、テコ入れすべきだと主張している。

 2017―18シーズンから低迷期に入っていたブルズは、昨季開幕前にフリーエージェントでデローザンを獲得。このベテランが32歳にしてキャリアハイにしてリーグ5位の平均27.9点をあげると、主軸を担ってきたラビーンも平均24.4点を記録して第6シード(46勝36敗)で5年ぶりのプレーオフ進出を果たした。

 1回戦でミルウォーキー・バックスにシリーズ1勝4敗で敗退したとはいえ、今後に期待を抱かせるシーズンだったと言っていいだろう。

 しかし、今季は開幕前に司令塔のロンゾ・ボールが左ヒザの手術を受けて離脱。デローザンが平均26.0点、ラビーンが21.8点、ニコラ・ヴュチェビッチが平均16.2点、10.7リバウンドを記録するも11月9日のニューオリンズ・ペリカンズ戦以降は借金生活が続く。

 12月11日のアトランタ・ホークス戦ではデローザンが34得点、13リバウンド、8アシストとトリブルダブル級の活躍をしながら、オーバータイムの末に122-123で敗れた。

 殿堂入り選手で、辛口批評で人気を博すチャールズ・バークレーは『ESPN 1000 radio』で、「(現チームを)解体したほうがいい、今がその時間だ」とブルズについて見解を述べている。
 
「昨季は昨季、今季は今季。まったく別物だ。今年もこの先も優勝することはないだろう。何人かいい選手はいるが、十分じゃない。再建を始めるべきだ」

 ブルズはボールの回復が遅れており、12月上旬にはビリー・ドノバンHC(ヘッドコーチ)が「ボールはまだ痛みがある。復帰に関するタイムテーブルはない」と語るなど、アヨ・ドスンムとアレックス・カルーソでポイントガードを回す期間が長引きそうな状況だ。

 バークレーはボールの復帰が重要なポイントだとしている。

「ボールが健康だったら、違うシナリオになる。それがチーム解体をやめる唯一の理由だ。でも、その兆候はないだろ? チームのベストプレーヤーを放出して、才能ある若い選手やドラフト指名権を獲得すると思う。(ボストン)セルティックスやバックスは、イースタン・カンファレンスで別次元にいる。ブルズは(クリーブランド)キャバリアーズにも及ばない」

 昨季下位に低迷したインディアナ・ペイサーズやニューヨーク・ニックスも勝率5割を記録している今季、ブルズは中盤戦以降で巻き返すことができるだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

 
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