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ホームで劇的勝利のホークス。今季2度目の決勝弾を沈めたグリフィンは「同じことが頭の中をよぎった」と笑顔<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.12.14

新人グリフィンは今季2度目の決勝弾でホークスを逆転勝利に導いた。(C)Getty Images

 現地時間12月11日にジョージア州アトランタのステイトファーム・アリーナで行なわれたアトランタ・ホークスとシカゴ・ブルズの一戦は、延長までもつれ込み、最後の最後まで決着がつかない激戦となった。

 ホームのホークスは、オーバータイム残り約2分半にボグダン・ボグダノビッチがショットクロックぎりぎりでジャンパーを決めて117-112と5点差をつける。

 だがブルズはデマー・デローザンのアシストからザック・ラビーンがダンクを2連続で決めて1点差。クリント・カペラの得点で3点ビハインドを背負うも、コビー・ホワイトの長距離砲が決まり、残り22.1秒でスコアは119-119の同点に。

 土壇場で追いつかれたホークスは、トレイ・ヤングが左エルボーから美しいステップバックジャンパーを放り込んで勝ち越し。ラストチャンスでブルズはデローザンが3ポイントをミスするも、ボグダノビッチのファウルを獲得。3本のフリースローを確実に決め切り、ブルズが残り0.5秒で122-121と逆転に成功した。
 
 ホークスは2度のタイムアウトの末、ダブルスクリーンでヤングに外から打たせようとディフェンスを引きつけると、新人AJ・グリフィンが空いたペイントエリアでボールを受け取り、空中で身体の向きを変えてアリウープを見事に決め、123-122と劇的な勝利を飾った。

 グリフィンにとって、延長戦でブザービーターを決めたのは11月19日のトロント・ラプターズ戦に続いて早くも2度目。前回はヤングが絶妙なロブパスを上げて見事に決め切った。

「同じことが頭の中をよぎったよ。こんなに早く起こるとはね。コーチが素晴らしいプレーをデザインし、JJ(ジェイレン・ジョンソン)が最高のパスをしてくれたお陰さ」とグリフィンは語り、ホークスがチーム全体でこの劇的な勝利を喜んだ。

 一方、あと一歩のところで勝利を逃したブルズのデローザンは「僕はリーグに長くいるから、これまでにもクレイジーな幕引きは見てきた。試合が終わるまで、終わりじゃないんだ…。」と敗戦にショックを受けつつも「相手はすごいプレーを決めた。彼らを称えて前に進むよ」と気持ちを切り替えた。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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