NBA

3戦連続で1桁得点とスランプ気味の八村塁、ただ数字に残らない部分の貢献も

秋山裕之

2019.11.28

八村は4試合ぶりに第4クォーターに出場し、勝利の瞬間をコート上で味わった。(C)Getty Images

 11月27日(日本時間28日、日付は以下同)、ワシントン・ウィザーズは敵地のトーキング・スティック・リゾート・アリーナに乗り込み、フェニックス・サンズとの一戦に臨んだ。

 万能型フォワードのダリオ・シャリッチとマッチアップした八村塁は、第1クォーター序盤にゴール下へ攻め込みタフショットを放つも、213cmのサイズを誇るフランク・カミンスキーの高さの前に決め切れず。最初の得点チャンスを逃してしまう。

 残り6分53秒には、ペイントエリアで得点につながりそうな最高のバウンズパスを繰り出したものの、トロイ・ブラウンJr.がボールをロストしアシストならず。直後のディフェンスでシャリッチとの1オン1となったが、巧みなドライブを仕掛けられ得点を許してしまった。

 続くポゼッションでも、左ローポストでブラウンJr.のパスを受けようとするも、息が合わず相手ボールに。その後のビールとの2メンゲームも、ゴール下へカットした八村へパスが通らず、結局得点をあげられないまま4分26秒にベンチへと下がった。
 
 第2クォーター中盤からコートに戻った八村は、残り2分47秒にイシュ・スミスのアシストを受け、ファーストブレイクからダンクを叩き込みこの試合初得点。だが、1分12秒には同じような状況から再びダンクを狙うも、デビン・ブッカーに後方から完璧なブロックを食らってしまう。

 前半は14分27秒の出場で2得点、2リバウンド、2ブロック。フィールドゴール(FG)成功率は25.0%(1/4)で、第2クォーター残り32秒に放った唯一の3ポイントは惜しくもリングに嫌われたが、自らオフェンシブ・リバウンドをもぎ取るハッスルプレーも見せていた。

 試合は両軍ともFG成功率60.0%を上回るハイスコアリングな展開となるなかで、ウィザーズはベンチメンバーだけで43点を奪うなど、自慢のセカンドユニットが絶好調。3ポイント成功率も68.8%(11/16)と高精度で、74-69と5点のリードを奪ってゲームを折り返した。
 
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八村が第4クォーターに出場したのは4試合ぶり