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NBA

渡邊雄太の3ポイントコンテスト参戦を現地メディアが期待するなか、元同僚の発言が波紋「彼はプレッシャーに耐えられないと思う」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.01.12

渡邊の3ポイントコンテスト出場について、厳しい意見を述べた元同僚のパーソンズ(右)。(C)Getty Images

渡邊の3ポイントコンテスト出場について、厳しい意見を述べた元同僚のパーソンズ(右)。(C)Getty Images

 NBAの2022-23シーズンは、各チームが82試合のうち半分にあたる41試合を消化し、折り返し地点を迎えた。今後はプレーオフならびにプレーイン・トーナメント進出争いや個人賞、スタッツリーダーの行方に注目が集まる。

 そんななか、今月9日に公開された現地メディア『FanDuel TV』で、現地時間2月18日に行なわれるオールスターサタデーナイトのイベントのひとつ、3ポイントコンテストの話題となり、ブルックリン・ネッツで活躍する渡邊雄太の名が挙がった。

 番組にはアナリストとしてシャムズ・シャラニア記者、進行役のミシェル・ビードル、プロデューサー兼ホスト役のエディ・ゴンザレス、そして元NBA選手のチャンドラー・パーソンズが出演。渡邊について激論が交わされる一幕があった。

 1月11日終了時点で、今季最も3ポイントを成功させているのはバディ・ヒールド(インディアナ・ペイサーズ)の165本で、成功率ではケンテイビアス・コールドウェル・ポープ(デンバー・ナゲッツ)の48.0%がトップ。1試合の平均成功数では、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)が最多の5.0本を沈めている。

 一方、渡邊は27試合で74本中39本の3ポイントを決めており、成功率52.7%(平均1.4本成功)を記録。一時はリーグトップに立ったものの、11~12月の故障離脱で規定を外れ、現在はランク外となっている(※チームの消化試合につき1本の成功が必要。渡邊は規定に1本足りず)。
 
 それでもシャラニア記者は、「彼はその中に含まれるべきだ」と渡邊のコンテスト出場を強く推薦。ビードルも「彼はいないといけないね」と同調した。

 ところが、パーソンズは「あの男を3ポイントコンテストに出すことはできないな。彼はプレッシャーに耐えられないと思うね」と否定的なコメント。

 もし渡邊が3ポイントコンテストに選出されれば、もちろん日本人史上初の快挙となる。強豪ネッツでローテーション入りする献身的なロールプレーヤーの出場は、日本やネッツのファンだけでなく、世界中のバスケットボールファンから“異色の存在”として注目を浴びることになるだろう。

 ただパーソンズは「彼が素晴らしいシーズンを送っているのは分かっている。成功率が高いのは知っているよ。でも、NBA最高のシューターの話になった時、ユウタのことを考えるか?」と持論を展開。

 その意見に対し、ビードルは渡邊のことをベストシューターの1人と見ており、シャラニア記者も「彼は3ポイントコンテストに出るべきだぞ、チャンドラー。両コーナーからの3ポイント成功率で、彼はNBAのトップなんだ」と猛プッシュ。だがパーソンズも意見を曲げず、「彼が勝つことはないだろうな」と激論を交わしていた。
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