ダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチはNBA５年目の今季、平均得点でリーグトップを走るなど、MVP級の働きを続けている。23歳にして、すでに世界最高峰のリーグを代表する存在となっているが、元NBA選手でアナリストのケンドリック・パーキンスは、全盛期が訪れるのは数年先だと見解を述べている。

　2018年のドラフト１巡目３位指名でNBA入りしたスロベニア出身のドンチッチは、ルーキーイヤーに平均21.2点、7.8リバウンド、6.0アシストを記録して新人王を獲得。２年目の19－20シーズンからはトリプルダブルマシンと化し、３年連続でオールスター出場を果たすなど、スーパースターの地位を確立している。

　５年目の今季は現地時間12月23日のヒューストン・ロケッツ戦からの10試合で平均40得点以上を叩き出し、23歳以下の選手では1986年のマイケル・ジョーダン以来となる快挙となった。また、同スパンで平均40点、10リバウンド、８アシスト以上を記録した史上初の選手となった。
  　トリプルダブルもリーグ２位の10回達成しているドンチッチ。年々進化を遂げているが、元NBA選手でアナリストのパーキンスは『ESPN』の番組『Sports Center』に出演した際、マブズの大黒柱はまだまだ成長を続けると予測している。

「ルカはまだ赤ん坊。まだ若い発展途上の選手だ。全盛期の入り口にも達していない。彼の全盛期は27歳までは始まらないだろう。ルカは最も偉大なインターナショナルプレーヤーとして名を馳せることができるだろう。完璧な才能の持ち主で、オールNBA１stチームにふさわしい選手だ」

「完璧なバスケットボールに必要な能力を備えている分、（年齢を重ねて）運動能力の低下を心配する必要はない。ルカはNBAで長くプレーするだろうし、これからもステップアップしていくだろう。海外よりもNBAの方が得点しやすいと豪語しているところもいいね」

　パーキンスが語るように23歳の希代のオールラウンダーは、決して身体能力に頼ることはなく、緩急をつけたドリブルやテクニックでこれまで自分の生きる道を示してきた。

　スロベニアが生んだ天才プレーヤーは今後どこまで成長を続けるのか、大いに注目が集まる。

構成●ダンクシュート編集部