日本が世界に誇るバスケットボール界のエースがNBA屈指の名門の一員となった。
現地時間1月23日、ロサンゼルス・レイカーズはワシントン・ウィザーズとのトレードでNBA史上3人目の日本人プレーヤーである八村塁を獲得した。
八村にとってNBA2チーム目となるレイカーズには、レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、ラッセル・ウエストブルックという3人のスーパースターが在籍している。
現在チームはデイビスとガードのロニー・ウォーカー四世がケガで離脱中だが、過去4戦は先発にデニス・シュルーダーとパトリック・ベバリー、レブロンとトロイ・ブラウンJr.、トーマス・ブライアントを起用し、3勝1敗と勝ち越しに成功している。
ただ控えの層は薄く、フォワードはファン・トスカノ・アンダーソン、ウェニエン・ガブリエル、2WAY契約のコール・スワイダーの3人のみ。そんなチームで八村はどのように起用されるのか。
大方の予想ではウエストブルックやオースティン・リーブス、ウェニエン・ガブリエルらとともにセカンドユニットでの出場だ。八村はウィザーズ時代にウエストブルックと1年間一緒にプレーしており、万能司令塔とのコンビで平均2桁得点が計算できる。
本来のポジションはパワーフォワードの八村だが、デイビス欠場中にレブロンを休ませる時間帯ではスモールフォワードで起用することもありそうだ。
このトレードが報じられると、レジェンドのマジック・ジョンソンもツイッターで反応。「レイカーズがルイ・ハチムラをトレードしたのは良いね。彼は長くてアスレティック能力があるし、賢い。だが両エンドでもっとアグレッシブにならなきゃいけないね」とツイート。さらに「レイカー・ネイション(レイカーズ・ファン)の皆、ルイ・ハチムラはコートの両エンドでレイカーズを助けてくれるさ。平均13点を残しているし、彼の持つ長さとサイズはディフェンス面で助けとなる」と歓迎していた。
昨季3ポイントに磨きがかかったとはいえ、八村の最大の武器はドリブルで相手をかわし、スムースに繰り出すプルアップのミッドレンジジャンパー。ポストからターンアラウンドジャンパーを決め切る能力もあり、レイカーズでもその得意とするプレーを見せることができるか期待がかかる。
ただ、マジックが指摘した“アグレッシブさ”は今後に向けて課題となる。加えて『ESPN』は八村をディフェンシブ・リバウンダー、両フォワードをこなす選手としてプレーメーカーという面ではいずれも“平均以下”、現状では得点力に依存していると評しており、まだ発展途上の段階だ。
とはいえ、八村が新天地で大きなチャンスを手にしたことは事実。チームには現役時代にハードワーカーとして鳴らしたダービン・ハム・ヘッドコーチ、レブロンやウエストブルックといったリーダー格、攻守で秀でたデイビス、守備職人のベバリーと様々なタイプのベテランがいる。八村はルーキー時代のように頼れる“先輩”から貪欲に学んでいくことで、キャリアが好転する可能性を秘めている。
また、ウィザーズ時代の背番号8はレイカーズではコビー・ブライアントの永久欠番となっており、ゴンザガ大時代の21番もベバリーが着用。2018年に日本代表で背負った23番はレブロンとデイビスの旧番号でもある。新天地で再スタートを切る八村は、どのナンバーを選択するのかも注目だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
現地時間1月23日、ロサンゼルス・レイカーズはワシントン・ウィザーズとのトレードでNBA史上3人目の日本人プレーヤーである八村塁を獲得した。
八村にとってNBA2チーム目となるレイカーズには、レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、ラッセル・ウエストブルックという3人のスーパースターが在籍している。
現在チームはデイビスとガードのロニー・ウォーカー四世がケガで離脱中だが、過去4戦は先発にデニス・シュルーダーとパトリック・ベバリー、レブロンとトロイ・ブラウンJr.、トーマス・ブライアントを起用し、3勝1敗と勝ち越しに成功している。
ただ控えの層は薄く、フォワードはファン・トスカノ・アンダーソン、ウェニエン・ガブリエル、2WAY契約のコール・スワイダーの3人のみ。そんなチームで八村はどのように起用されるのか。
大方の予想ではウエストブルックやオースティン・リーブス、ウェニエン・ガブリエルらとともにセカンドユニットでの出場だ。八村はウィザーズ時代にウエストブルックと1年間一緒にプレーしており、万能司令塔とのコンビで平均2桁得点が計算できる。
本来のポジションはパワーフォワードの八村だが、デイビス欠場中にレブロンを休ませる時間帯ではスモールフォワードで起用することもありそうだ。
このトレードが報じられると、レジェンドのマジック・ジョンソンもツイッターで反応。「レイカーズがルイ・ハチムラをトレードしたのは良いね。彼は長くてアスレティック能力があるし、賢い。だが両エンドでもっとアグレッシブにならなきゃいけないね」とツイート。さらに「レイカー・ネイション(レイカーズ・ファン)の皆、ルイ・ハチムラはコートの両エンドでレイカーズを助けてくれるさ。平均13点を残しているし、彼の持つ長さとサイズはディフェンス面で助けとなる」と歓迎していた。
昨季3ポイントに磨きがかかったとはいえ、八村の最大の武器はドリブルで相手をかわし、スムースに繰り出すプルアップのミッドレンジジャンパー。ポストからターンアラウンドジャンパーを決め切る能力もあり、レイカーズでもその得意とするプレーを見せることができるか期待がかかる。
ただ、マジックが指摘した“アグレッシブさ”は今後に向けて課題となる。加えて『ESPN』は八村をディフェンシブ・リバウンダー、両フォワードをこなす選手としてプレーメーカーという面ではいずれも“平均以下”、現状では得点力に依存していると評しており、まだ発展途上の段階だ。
とはいえ、八村が新天地で大きなチャンスを手にしたことは事実。チームには現役時代にハードワーカーとして鳴らしたダービン・ハム・ヘッドコーチ、レブロンやウエストブルックといったリーダー格、攻守で秀でたデイビス、守備職人のベバリーと様々なタイプのベテランがいる。八村はルーキー時代のように頼れる“先輩”から貪欲に学んでいくことで、キャリアが好転する可能性を秘めている。
また、ウィザーズ時代の背番号8はレイカーズではコビー・ブライアントの永久欠番となっており、ゴンザガ大時代の21番もベバリーが着用。2018年に日本代表で背負った23番はレブロンとデイビスの旧番号でもある。新天地で再スタートを切る八村は、どのナンバーを選択するのかも注目だ。
文●秋山裕之(フリーライター)