現地時間1月23日、八村塁はワシントン・ウィザーズから17回のNBA優勝を誇る名門ロサンゼルス・レイカーズに加入した。
アメリカだけでなく、世界中で高い人気と知名度を誇るチームの一員になったことで、日本のファンの期待値は高まっている。
そんななか『The Athletic』は複数の情報源から得たものとして、八村がレブロン・ジェームズ、右足のストレス損傷から復帰が近づくアンソニー・デイビスと共に、レイカーズで先発フロントコートを務めることになると報じていた。
レイカーズは過去5戦でデニス・シュルーダー、パトリック・ベバリー、トロイ・ブラウンJr.、レブロン、トーマス・ブライアントをスタメンで起用しているが、デイビスとロニー・ウォーカー四世がケガから復帰することで、その布陣が変わることは確実だ。
ただ、今季のチームはウイングのサイズに欠けており、20日のメンフィス・グリズリーズ戦(122-121で勝利)では、オフェンシブ・リバウンドを24本も奪われた。さらに過去25年間でワーストのセカンドチャンスポイント(39得点)を許し、レブロンは「今の俺たちは3、4人でプレーしているように思う」と課題を指摘していた。
現在のロスターでウイングを務める選手で、201㎝以上の高さを持つのはレブロン(206㎝)、ウェニエン・ガブリエル(206㎝)のみ。その点、203㎝・104㎏の八村には218㎝のウイングスパンもあり、高さと長さ、身体能力をもたらすことが期待できる。
ここまでレイカーズは平均リバウンドでリーグ6位(44.9本)を記録しているものの、被リバウンド(45.6本)は26位とサイズ不足は明白だ。
もちろん、八村の加入でこれらの課題がすべて解決するかは微妙だ。24歳のフォワードはラッセル・ウエストブルックとブライアント、ブラウンJr.はウィザーズ時代に共闘経験があるが、その他の選手たちとのケミストリーや、戦術のフィットにはある程度の時間を要するだろう。
それでも、同メディアはダービン・ハム・ヘッドコーチの下、レブロンやデイビス、ウエストブルック、ベバリーといったベテラン陣の存在が、複数のポジションをガードできるポテンシャルを秘める八村の能力を引き出す助けになると予想している。
一方のオフェンス面では、今季レイカーズはレブロンの平均29.8点を筆頭に、計7選手が平均2桁得点を残しているが、八村はチームの3番手または4番手のオプションになる見込み。
チームにはリーグ有数のパサーであるレブロンとウエストブルック、複数のディフェンダーを引き付けられるデイビスもいることから、ウィザーズ時代よりも思い切りよくショットを打つことができるかもしれない。
史上3人目の日本人NBAプレーヤーは、マジック・ジョンソン、コビー・ブライアントら数々のスーパースターを輩出した球団でどんな活躍を見せてくれるか楽しみだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
アメリカだけでなく、世界中で高い人気と知名度を誇るチームの一員になったことで、日本のファンの期待値は高まっている。
そんななか『The Athletic』は複数の情報源から得たものとして、八村がレブロン・ジェームズ、右足のストレス損傷から復帰が近づくアンソニー・デイビスと共に、レイカーズで先発フロントコートを務めることになると報じていた。
レイカーズは過去5戦でデニス・シュルーダー、パトリック・ベバリー、トロイ・ブラウンJr.、レブロン、トーマス・ブライアントをスタメンで起用しているが、デイビスとロニー・ウォーカー四世がケガから復帰することで、その布陣が変わることは確実だ。
ただ、今季のチームはウイングのサイズに欠けており、20日のメンフィス・グリズリーズ戦(122-121で勝利)では、オフェンシブ・リバウンドを24本も奪われた。さらに過去25年間でワーストのセカンドチャンスポイント(39得点)を許し、レブロンは「今の俺たちは3、4人でプレーしているように思う」と課題を指摘していた。
現在のロスターでウイングを務める選手で、201㎝以上の高さを持つのはレブロン(206㎝)、ウェニエン・ガブリエル(206㎝)のみ。その点、203㎝・104㎏の八村には218㎝のウイングスパンもあり、高さと長さ、身体能力をもたらすことが期待できる。
ここまでレイカーズは平均リバウンドでリーグ6位(44.9本)を記録しているものの、被リバウンド(45.6本)は26位とサイズ不足は明白だ。
もちろん、八村の加入でこれらの課題がすべて解決するかは微妙だ。24歳のフォワードはラッセル・ウエストブルックとブライアント、ブラウンJr.はウィザーズ時代に共闘経験があるが、その他の選手たちとのケミストリーや、戦術のフィットにはある程度の時間を要するだろう。
それでも、同メディアはダービン・ハム・ヘッドコーチの下、レブロンやデイビス、ウエストブルック、ベバリーといったベテラン陣の存在が、複数のポジションをガードできるポテンシャルを秘める八村の能力を引き出す助けになると予想している。
一方のオフェンス面では、今季レイカーズはレブロンの平均29.8点を筆頭に、計7選手が平均2桁得点を残しているが、八村はチームの3番手または4番手のオプションになる見込み。
チームにはリーグ有数のパサーであるレブロンとウエストブルック、複数のディフェンダーを引き付けられるデイビスもいることから、ウィザーズ時代よりも思い切りよくショットを打つことができるかもしれない。
史上3人目の日本人NBAプレーヤーは、マジック・ジョンソン、コビー・ブライアントら数々のスーパースターを輩出した球団でどんな活躍を見せてくれるか楽しみだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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