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「多くの面で助けてもらった」大型新人バンケロが語る、名門デューク大で受け継がれる“兄弟の縁”<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.01.28

名門デューク大出身の両者。バンケロ(左)はテイタム(右)のサポートを受け、それは未来の後輩にも引き継がれていくだろう。(C)Getty Images

 現地時間1月27日、オーランド・マジックは敵地でマイアミ・ヒートと激突。第3クォーターを終えた時点で6点をリードしていたものの、最終クォーターに37失点を喫し、105-110で敗れた。

 これでマジックはイースタン・カンファレンス13位の19勝30敗(勝率38.8%)。10位のワシントン・ウィザーズ(22勝26敗/勝率45.8%)とのゲーム差は3.5とまだプレーイン・トーナメント進出の可能性は残されているが、苦しい状況に立たされている。

 それでも、昨年のドラフトで全体1位指名されたパオロ・バンケロは、この試合で35分42秒プレーしてチームトップタイの19得点に5リバウンドを記録。シーズンの平均でもチーム1位の20.7点と、即戦力ルーキーとして期待通りの活躍を続けている。

 26日に米メディア『Rookie Wire』へ公開された記事のなかで、マジックのベテランガード、ギャリー・ハリスは「彼は普通のルーキーじゃない。全然普通じゃないんだ。彼はハングリーで、偉大な存在になりたがっている。学ぶ意欲があるし、コーチから教わることを望んでいる。まだシーズンの途中だけど、僕はあんな新人を見たことがない。彼はもうすでに特別なのさ」と、20歳のルーキーを称えていた。
 
 バンケロは208cm・113kgという屈強な肉体を持ち、ボールハンドリングからプレーメーキングまでこなせるオールラウンダー。26日に『NBA.com』へ公開された今季の最新版ルーキーランキングでもトップの座をキープしており、新人王の最有力候補と言っていい。

 そんなバンケロによれば、彼を支えているのはデューク大の先輩で、ボストン・セルティックスのエースであるジェイソン・テイタムだという。

 27日に米メディア『Basketball News.com』へ掲載された記事で、バンケロは「彼はいつだって大好きな選手の1人だった。彼の高校時代からずっと、デューク大時代も、NBA入りしてからも見てきた」と話しており、こうも口にしていた。

「彼には本当に多くの面で助けてもらった。ドラフト前には代理人やシューズの契約について聞いたんだ。そして彼と同じジョーダンブランドとサインすることになったのさ。リーグ入りしてからも、彼に意見を求めている。彼は間違いなく僕にとって頼みの綱なのさ」
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テイタム「それが僕らの責任なんだと思っている」