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「フィジカルだしディフェンスもできる」レイカーズのデイビスが八村を高評価!試合後にはルーキーに激励のメッセージも

ダンクシュート編集部

2019.12.01

八村はデイビスからブロックを食らう場面もあったが、格上相手に積極的にアタックを仕掛けて16得点を奪取。試合後には「頑張れよ」と声を掛けられたという。(C)Getty Images

 ワシントン・ウィザーズの八村塁は、11月29日(日本時間30日)のロサンゼルス・レイカーズ戦で16得点、8リバウンドを記録。チームが103―125と大敗するなかで孤軍奮闘した。オールスター選手のアンソニー・デイビスやレブロン・ジェームズとのマッチアップで対等に渡り合う場面もあり、ルーキー離れしたポテンシャルを垣間見せた。

 八村は最初のミドルジャンパーを成功させると、いきなりエンジン全開。速攻でレブロンを振り切ってレイアップ、さらにはレブロンとぶつかりながらもゴール下のシュートをねじ込むなど序盤で8得点を奪い、リーグ首位チームの出鼻をくじいた。

 しかし、地力で勝るレイカーズも、デイビスが八村のマークを受けながらも3ポイントを決めて反撃の狼煙をあげ、第2クォーターには高速スピンターンで日本人ルーキーを置き去りに。残り1分41秒、八村が左45度からカットインで狙ったシュートもデイビスにブロックされ、前半だけで21点の大量リードを奪われた。

 戦意を喪失しても不思議ではない一方的な展開にもかかわらず、八村は第3クォーターに6連続得点を決めるなど意地を見せ、最大39点差を20点台まで縮めるきっかけを作った。チームは完敗したとはいえ、試合前に「スーパースターの1人で、守るのが大変な相手」と話していたデイビスとのマッチアップでは粘り強くハードなチェックでシュートを外させるシーンもあり、身長差5cm・体重11kg差があるなかで健闘したと言っていいだろう。
 
「ダンクに行ったけど、もっと強くいかないといけないと感じた。ダンクを狙ってもブロックされる高いレベルでやっているなかで、もっと鍛えて早くジャンプするとか、そういうところ(対抗策)を見つけていかないといけない」

 試合後には26歳のデイビスと握手するシーンが見られたが、八村によれば、これまでレストランなどで何度か会って少なからず面識があり、「頑張れよ」と声をかけられたという。

 では、両チーム最多の26得点、13リバウンドとゲームを支配したデイビスの八村評はどうか。

「上手くプレーしていたよ。フィジカルだし、ディフェンスもできる。彼(八村)はルーキーだ。今後さらに良くなっていくだろう」

 マッチアップ回数が多かったこともあり、ディフェンス面での印象が残ったようだ。

 レイカーズ戦前のフェニックス・サンズ戦では、八村は相手のマークが厳しいと見るやダンクを狙ってダリオ・シャリッチの上から豪快な一撃を叩き込んだ。この日はリーグ屈指のビッグマンであるデイビス相手に積極的に勝負を仕掛け、ブロックを食らう場面もあったが、本人が「いい経験になっている」と語るように、スター選手とのマッチアップで学べることは多いはず。

 来年3月28日に予定されているリベンチマッチでは成長した姿を見せたいところだ。

構成●ダンクシュート編集部
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