現地時間2月7日、ダラス・マーベリックスの一員となって初のチーム練習を終えたカイリー・アービングが、サザンカリフォルニア大のゲイレン・ホールで会見に応じた。
6日にトレードでマブズへ移籍した30歳のスコアリングガードは、その場で約3年半を過ごしたブルックリン・ネッツに対する不満を吐露した。
「僕はただ容認されたり、自分がリスペクトされていないと感じてしまうようなことと向き合うのではなく、自分が祝福される場所にいたい。ブルックリンでは、何度かすごく軽蔑されていると感じたことがあった。僕は自分の仕事に対してものすごく一生懸命やっている。けど誰もそのことについて話してくれない。皆は揃って僕のコート外でのことを話している。だから僕はそういった話を変えたかったし、自分のストーリーを書き換えたかった。今、僕はダラスにいる。自分でコントロールできることに集中していく」
アービングは2019年夏にフリーエージェント(FA)としてネッツへ移籍。ニュージャージー州エリザベスにあるセイント・パトリック高出身の彼にとって、ネッツは幼少期に何度も試合を見に行ったチームで、過去には「ヴィンス・カーター、ジェイソン・キッド、そしてニュージャージー・ネッツを見に行くことは、子どもの頃の夢だったんだ」と話していた。
故郷チームで3シーズン半をプレーし、アービングはレギュラーシーズン143試合で平均27.1点、4.8リバウンド、5.8アシスト、1.3スティールを残してきた。
だが19-20シーズンは肩のケガのため20試合の出場に終わり、翌20-21シーズンはプレーオフ途中にケガで離脱。昨季は新型コロナウイルスのワクチン未接種の姿勢を貫いたことで開幕から出遅れ、シーズン終盤までホームゲームへ出場できずにパートタイム選手になることを余儀なくされた。
そして今季は反ユダヤ主義の映像作品のリンクを自身のSNSへ投稿。そのことに明確に否定しなかったことで8試合連続の出場停止処分を科された。
その後ネッツとの延長契約交渉が失敗に終わったこともあり、再出発の機会を望んでいたアービングは「僕はチャンスを掴んだ。そして幸運にも、マーベリックスが僕を拾い上げてくれたんだ」と語った。
個性が強すぎるゆえに扱いが難しい部分はあるが、コートに立てばプレーメーカー兼スコアラーとしてリーグトップクラスの能力を持つアービング。キャリア4チーム目、自身初のウエスト球団のマブズで、30歳のスターガードは2個目のチャンピオンリングを手にできるか見ものだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
6日にトレードでマブズへ移籍した30歳のスコアリングガードは、その場で約3年半を過ごしたブルックリン・ネッツに対する不満を吐露した。
「僕はただ容認されたり、自分がリスペクトされていないと感じてしまうようなことと向き合うのではなく、自分が祝福される場所にいたい。ブルックリンでは、何度かすごく軽蔑されていると感じたことがあった。僕は自分の仕事に対してものすごく一生懸命やっている。けど誰もそのことについて話してくれない。皆は揃って僕のコート外でのことを話している。だから僕はそういった話を変えたかったし、自分のストーリーを書き換えたかった。今、僕はダラスにいる。自分でコントロールできることに集中していく」
アービングは2019年夏にフリーエージェント(FA)としてネッツへ移籍。ニュージャージー州エリザベスにあるセイント・パトリック高出身の彼にとって、ネッツは幼少期に何度も試合を見に行ったチームで、過去には「ヴィンス・カーター、ジェイソン・キッド、そしてニュージャージー・ネッツを見に行くことは、子どもの頃の夢だったんだ」と話していた。
故郷チームで3シーズン半をプレーし、アービングはレギュラーシーズン143試合で平均27.1点、4.8リバウンド、5.8アシスト、1.3スティールを残してきた。
だが19-20シーズンは肩のケガのため20試合の出場に終わり、翌20-21シーズンはプレーオフ途中にケガで離脱。昨季は新型コロナウイルスのワクチン未接種の姿勢を貫いたことで開幕から出遅れ、シーズン終盤までホームゲームへ出場できずにパートタイム選手になることを余儀なくされた。
そして今季は反ユダヤ主義の映像作品のリンクを自身のSNSへ投稿。そのことに明確に否定しなかったことで8試合連続の出場停止処分を科された。
その後ネッツとの延長契約交渉が失敗に終わったこともあり、再出発の機会を望んでいたアービングは「僕はチャンスを掴んだ。そして幸運にも、マーベリックスが僕を拾い上げてくれたんだ」と語った。
個性が強すぎるゆえに扱いが難しい部分はあるが、コートに立てばプレーメーカー兼スコアラーとしてリーグトップクラスの能力を持つアービング。キャリア4チーム目、自身初のウエスト球団のマブズで、30歳のスターガードは2個目のチャンピオンリングを手にできるか見ものだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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