バスケ大国アメリカで戦う“日の丸戦士”が、現地のファンを唸らせるパフォーマンスを披露した。
“日の丸戦士”と言っても、NBAで活躍する八村塁や渡邊雄太ではない。大学最高峰の舞台、NCAAディビジョン1でプレーするネブラスカ大の富永啓生(3年)だ。
現地時間2月5日、本拠地ピナクル・バンク・アリーナにペンシルバニア州大を迎えた一戦で、富永はNCAAキャリア最多の30得点を奪取。2月1日に誕生日を迎えたばかりの22歳は、立ち上がりから得意の3ポイントを決めて波に乗ると、その後も味方のスクリーンを使ってコートを所狭しと走り回り、ネットを揺らし続けた。
後半も代名詞のディープスリーや味方との連携でゴールを量産した富永は、最終的にフィールドゴール18本中12本を成功(うち3ポイント10本中5本)させ、自身初の30点ゲームを達成。72-63での勝利に導く原動力となった。
日本人シューターのセンセーショナルな活躍に、目の肥えたファンやメディアも熱狂した。現地アナリストのベン・スティーブンス氏は自身のTwitterで富永の写真とともに、「これはビッグ・テン(カンファレンス)で最も過小評価されているスコアラーの顔です。彼の名はケイセイ・トミナガだ」と投稿。さらに「ステフ・カリーはNBAのケイセイ・トミナガとして知られている」と、“史上最高シューター”の名を出して称賛した。
現在、NCAAのディビジョン1には32のカンファレンスが存在し、それぞれに8~15校が所属しているが、富永のいるネブラスカ大の「ビッグ・テン」カンファレンスは全米でもトップ5に入る激戦区。全米ランキング1位のパデュー大を筆頭に、インディアナ大(18位)、ラトガーズ大(24位)、イリノイ大、メリーランド大、ミシガン大、アイオワ大、ミシガン州大など、有名校がひしめいている。
NBAで選手、指揮官の両経験を持つフレッド・ホイバーグが指揮を執るネブラスカ大は、過去3年連続でカンファレンス最下位(14チーム中)と低迷。今季も主力のケガなどで苦戦を強いられていたが、富永の活躍で連敗を4で止め、4勝9敗(シーズン通算11勝13敗)と早くも過去3年を上回る白星をマークした。
短大から編入して2年目の富永は今季、全24試合に出場(うち6試合で先発)し、昨季の平均5.7点からほぼ倍増の11.1点。3ポイント成功数43本はチーム最多で、成功率も昨季の33.0%から39.1%へと上昇させている。
ちなみに、日本代表の先輩である八村(ゴンザガ大)と渡邊(ジョージ・ワシントン大)のNCAA最多は、前者が33得点で、後者が31得点。いずれも大学最終シーズン(八村は3年、渡邊は4年)に記録したもので、八村は同シーズンに平均19.7点、渡邊は16.3点と活躍してNBA入りにつなげた。
史上4人目のNBAプレーヤーへ――。今夏のワールドカップでも爆発が期待される“和製カリー”の、さらなる躍進に期待したい。
構成●ダンクシュート編集部
“日の丸戦士”と言っても、NBAで活躍する八村塁や渡邊雄太ではない。大学最高峰の舞台、NCAAディビジョン1でプレーするネブラスカ大の富永啓生(3年)だ。
現地時間2月5日、本拠地ピナクル・バンク・アリーナにペンシルバニア州大を迎えた一戦で、富永はNCAAキャリア最多の30得点を奪取。2月1日に誕生日を迎えたばかりの22歳は、立ち上がりから得意の3ポイントを決めて波に乗ると、その後も味方のスクリーンを使ってコートを所狭しと走り回り、ネットを揺らし続けた。
後半も代名詞のディープスリーや味方との連携でゴールを量産した富永は、最終的にフィールドゴール18本中12本を成功(うち3ポイント10本中5本)させ、自身初の30点ゲームを達成。72-63での勝利に導く原動力となった。
日本人シューターのセンセーショナルな活躍に、目の肥えたファンやメディアも熱狂した。現地アナリストのベン・スティーブンス氏は自身のTwitterで富永の写真とともに、「これはビッグ・テン(カンファレンス)で最も過小評価されているスコアラーの顔です。彼の名はケイセイ・トミナガだ」と投稿。さらに「ステフ・カリーはNBAのケイセイ・トミナガとして知られている」と、“史上最高シューター”の名を出して称賛した。
現在、NCAAのディビジョン1には32のカンファレンスが存在し、それぞれに8~15校が所属しているが、富永のいるネブラスカ大の「ビッグ・テン」カンファレンスは全米でもトップ5に入る激戦区。全米ランキング1位のパデュー大を筆頭に、インディアナ大(18位)、ラトガーズ大(24位)、イリノイ大、メリーランド大、ミシガン大、アイオワ大、ミシガン州大など、有名校がひしめいている。
NBAで選手、指揮官の両経験を持つフレッド・ホイバーグが指揮を執るネブラスカ大は、過去3年連続でカンファレンス最下位(14チーム中)と低迷。今季も主力のケガなどで苦戦を強いられていたが、富永の活躍で連敗を4で止め、4勝9敗(シーズン通算11勝13敗)と早くも過去3年を上回る白星をマークした。
短大から編入して2年目の富永は今季、全24試合に出場(うち6試合で先発)し、昨季の平均5.7点からほぼ倍増の11.1点。3ポイント成功数43本はチーム最多で、成功率も昨季の33.0%から39.1%へと上昇させている。
ちなみに、日本代表の先輩である八村(ゴンザガ大)と渡邊(ジョージ・ワシントン大)のNCAA最多は、前者が33得点で、後者が31得点。いずれも大学最終シーズン(八村は3年、渡邊は4年)に記録したもので、八村は同シーズンに平均19.7点、渡邊は16.3点と活躍してNBA入りにつなげた。
史上4人目のNBAプレーヤーへ――。今夏のワールドカップでも爆発が期待される“和製カリー”の、さらなる躍進に期待したい。
構成●ダンクシュート編集部
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