現地時間２月18日、クリーブランド・キャバリアーズは、ケビン・ラブとの契約をバイアウトすることで合意したと発表した。

　2014年夏に３チーム間トレードでミネソタ・ティンバーウルブズから加入後、チーム最古参となる在籍９シーズン目を迎えていたベテランフォワードは、１月下旬からローテ―ションを外れ、試合に出場していなかった。

　とはいえ、203㎝・113㎏の34歳は、キャリア15年目の今季も41試合（うち先発は３試合）に出場して平均8.5点、6.8リバウンド、1.9アシストに３ポイント成功率35.4％（平均1.7本成功）をマーク。

　キャブズでレギュラーシーズン計489試合に出場して平均15.7点、9.2リバウンド、2.2アシストを残して４度のプレーオフへ進出し、2016年の球団史上初優勝にも主力として大きく貢献。7663得点は球団史上９位、4493リバウンドは６位、3ポイント成功1096本は２位など、キャブズというフランチャイズを代表する選手の１人となった。

「ケビン・ラブは４度のNBAファイナル進出（出場は３度）、そして2016年のリーグ優勝など、コート上で忘れられない数々の瞬間を含め、キャバリアーズで見事な活躍を見せてくれました。ケビンはオハイオで過ごした９シーズン、そのプロ意識でこの組織とクリーブランドという街を象徴していました。それに彼は選手としてこのフランチャイズが求めているすべてを体現していました」
  　キャブズのバスケットボール運営部代表のコビー・アルトマンはリリースのなかでそう語り、「我々は彼への賞賛と感謝として、いずれは彼のジャージーを（ホームコートの）ロケットモーゲージ・フィールドハウスへ掲げていきます。ケビンが残してきたインパクトに感謝し、彼の幸運を祈っています」と、将来ラブが着用した背番号０を永久欠番にすることを伝えていた。

　球団創設53シーズン目のキャブズで、これまで永久欠番になってきたのはビンゴ・スミス（７番）、ジードルナス・イルガスカス（11番）、ラリー・ナンスSr.（22番）、マーク・プライス（25番）、オースティン・カー（34番）、ネイト・サーモンド（42番）、ブラッド・ドアティ（43番）の７選手のみ。

　それでもキャブズの初優勝メンバーであり、良い時も悪い時も長きにわたってチームを支えてきたラブは永久欠番にふさわしいプレーヤーと言えるだろう。

文●秋山裕之（フリーライター）