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NBA

レイカーズから放出されたウエストブルックが、2年前に「絶対嫌だ」とトレード拒否していたクリッパーズと契約へ<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.02.21

元レイカーズのウエストブルックは、かつてトレードを拒否していたクリッパーズと契約を結ぶことになった。(C)Getty Images

元レイカーズのウエストブルックは、かつてトレードを拒否していたクリッパーズと契約を結ぶことになった。(C)Getty Images

 現地時間2月21日、今季のトレード・デッドライン最終日にロサンゼルス・レイカーズからユタ・ジャズに移籍したラッセル・ウエストブルックが、ロサンゼルス・クリッパーズと契約すると『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が報じた。

 ウエストブルックと言えば、NBA史上2人目のシーズン・トリプルダブルを達成した歴代屈指の万能ポイントガード。2008年にオクラホマシティ・サンダーでデビューを飾ると、1年目からスタメンを任され、3年目には平均21.9点、8.2アシストをマーク。4年目の2011-12シーズンにはケビン・デュラントやジェームズ・ハーデンとともにチームをファイナルに導いた。

 ハーデンとデュラント退団後はサンダーの看板選手となり、2016-17シーズンには平均31.6点、10.7リバウンド、10.4アシストをあげて初のMVPを獲得。その後も4シーズンで3回、平均トリプルダブルをマークし、キャリア通算198回は歴代トップとなっている。

 そんなスターガードの歯車が大きく狂ったのは21年のレイカーズ移籍だ。レブロン・ジェームズの負担を軽減する働きが期待され、本人も「自分の仕事は彼の仕事を楽にすること」と意気込みを語っていたが、ボールを長く持つスタイルゆえにエースと噛み合わせが悪く、さらにシュート力や守備力の低さも露呈。

 自身は78試合で平均18.5点、7.4リバウンド、7.1アシストとまずまずのスタッツを残したものの、チームはウエスタン・カンファレンス11位の33勝49敗。優勝どころかプレーオフ出場すら逃し、厳しい批判を浴びた。
 
 加入2年目の今季は開幕早々にシックスマンに転向し復活の兆しを見せたが、チームを浮上に導くには至らず。2月9日にジャズへ移籍もチームには未合流で、バイアウト後にクリッパーズと契約を結ぶという。

 カワイ・レナード、ポール・ジョージという2人のオールスター選手を擁するクリッパーズは、ここまで33勝28敗でウエスタン・カンファレンス4位。平均失点(111.4)はリーグ4位と堅守を誇る一方で、平均得点(111.4)は27位と攻撃面に不安を抱える。現地の報道によると、サンダー時代の同僚であるジョージと、ベテランのマーカス・モリスSr.がウエストブルックの獲得を望んだという。

 ちなみにウエストブルックは、ワシントン・ウィザーズに在籍していた21年オフにトレード話が挙がった際、クリッパーズ行きは「絶対に嫌だ」と拒否して話題になっていた。

 それから約2年――幸か不幸か、優勝の可能性のある地元球団に入団することになるウエストブルック。

 34歳のベテランにとって新天地でのパフォーマンスは、今後のNBAキャリアを考えても非常に重要なものになりそうだ。

構成●ダンクシュート編集部
 
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