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「タイトル争いは可能」大ナタを振るった新生レイカーズの浮上を名物識者が予想!「1回戦で負けはないと保証する」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.02.22

デイビス(左)とレブロン(右)の負担を軽減できる選手を補強したレイカーズは、後半戦に調子を上げて2年ぶりにプレーオフへ進むことができるか。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・レイカーズは、今季のトレード期限最終日にラッセル・ウエストブルックを放出する大ナタを振るった。

 大ベテランのレブロン・ジェームズとケガが多いアンソニー・デイビスを中心とする陣容に再び戻ったなかで、名物コメンテーターのスティーブン・A・スミス氏はシーズン終盤の巻き返しの可能性を指摘している。

 昨季のレイカーズはレブロン、デイビス、ウエストブルックの強力ビッグ3を擁しながらウエスト11位(33勝49敗)に沈み、プレーイン・トーナメントにも進出できなかった。移籍の噂もあったウエストブルックが残留してスタートしたシーズンは、開幕直後にウエストブルックがスタメンからシックスマンに"降格"となる波乱や、デイビスが右足のケガで長期離脱したこともあり、オールスター・ウィークエンドまでの成績はウエスト13位(27勝32敗)と決して芳しくない。

 大きな動きとなったのは、ミネソタ・ティンバーウルブズ、ユタ・ジャズとの3チーム間トレードでウエストブルックを放出し、ディアンジェロ・ラッセル、ジャレッド・ヴァンダービルト、マリーク・ビーズリーの3選手を獲得したことだろう。なかでもポイントガードのラッセルは、移籍後3試合に先発して平均17.3点、5.7アシスト、3ポイント成功率37.5%を記録している。

 38歳のレブロンも英雄カリーム・アブドゥル・ジャバーが持つ通算得点記録を更新するなど健在のなか、レイカーズはオールスター後の後半戦に巻き返せるのか。名物コメンテーターのスミス氏は、米放送局『ESPN』の番組『First Take』で「みんなが信じようが信じまいが、(レイカーズは)タイトルを争うことは可能だと言うつもりだ」と、"意外"とも言える主張を展開した。
 
「もちろん、デンバー(ナゲッツ)やフェニックス(サンズ)、メンフィス(グリズリーズ)よりも上だとは思わない。ただ、タイトルコンテンダーについて考える時、そういったチームを破るチャンスはあるか? 私の答えは、フェニックス以外には『イエス』だ。レイカーズを見る時は、ロブ・ペリンカ(GM)に愛を注がないといけない」

 スミス氏が主張する根拠としては、現在はカンファレンス13位ながらプレーオフ圏内まで大きくは離されていないこと、そして新たに加入したロールプレーヤーの存在を挙げている。

「ポストシーズンに進出することを前提にしている。彼らは今13位、プレーオフにストレートインできる第6シードまで3.5ゲーム差だ。残り23試合、レブロンとAD(デイビス)が健康なら……。ディアンジェロ・ラッセル、マリーク・ビーズリー、ジャレッド・ヴァンダービルトといったいい選手がいる。

 シュート力は上がり、ディフェンスを広げられるし、守備力もアップした。ケガ人が出なければ、カンファレンス決勝に進出できる可能性は暗に否定できない。カンファレンス準決勝は堅く、33%の確率でカンファレンス決勝進出だ。1回戦で負けることはないと保証する。第6シードを獲得すると信じているからね」

 ウエストは9位のゴールデンステイト・ウォリアーズまで勝率5割以上の熾烈な戦いを繰り広げているが、レイカーズは2年ぶりのプレーオフ進出を果たせるだろうか。

構成●ダンクシュート編集部