スポーツ界では、“GOAT論争”(GOAT=Greatest of All Time/史上最高の選手の意)が絶え間なく行なわれている。NBAにおいては、“神様”マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)、コビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)、“キング”ことレブロン・ジェームズ(レイカーズ)がその中心を担ってきた。
そのなかで、殿堂入り選手のアレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)は、ジョーダンを特別な存在だと持論を展開している。
NBAにおけるGOAT論争で名前が挙がるのはジョーダン、その正統後継者と言われたコビーとレブロンに加え、レブロンに抜かれるまで通算得点記録を33年間保持したカリーム・アブドゥル・ジャバー(元レイカーズほか)、“1試合100点男”のウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)、現役ではケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)もその1人だ。
2004-05シーズンからハンドチェックが禁止されるなどルールの違い、またセンター全盛からガード全盛へ移行したスタイルの違いなど、同条件で比較できないアンフェアさはこれまでも指摘されており、時代の異なる選手たちを比較することを良く思わないOB選手や識者たちも少なくない。
現役時代に得点王を4回獲得するなど、“史上最も小さな得点王”として名を馳せたアイバーソンが、米メディア『Andscape』で、ジョーダンとレブロンの比較について触れている。
「俺は彼ら(ジョーダンとレブロン)の両方が好きで、バスケットボールのために多くのことをしてくれた。だから比較は本来好きじゃない。レブロンは、今まで見てきた中で最も総合力の高いバスケットボール選手だと思う。辞書でバスケットボール選手と調べてみると、レブロンの写真が出てくる。だけど、俺にとってはマイク(ジョーダン)がすべてだったから、彼は特別だ」
アイバーソンはルーキー時代(1996ー97シーズン/ブルズ後期3連覇の2年目)からジョーダンと対戦。ブルズ戦でジョーダンに1オン1を仕掛け、クロスオーバーで相手をかわし、ジャンパーを決めたのは伝説のプレーとして歴史に刻まれている。2003年以降は、若き日のレブロンともコート上で何度も相まみえた。レブロンの選手としての実力を認めつつも、あくまで自分の中ではジョーダンがトップだと主張している。
「マイクは俺にバスケットボールをしたいと思わせてくれた。この世界を見させてくれた。本当に俺のすべてなんだ。『マイクのようになりたい』と思ったものさ。彼に会うたびに、俺は今でもミーハーになる。毎回緊張するよ。だから、俺の中ではマイク以外にリストのトップに立つ選手はいない。とはいえ、レブロンはバスケットボール選手に求められるものをすべて兼ね備えている。まさにトータルパッケージ。神様がバスケットボール界へ与えた贈り物だ」
アイバーソンにとって、ジョーダンは議論をも超越した存在のようだ。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】ロッドマン、ジョーダン、アイバーソン、シャック…NBA史に残る偉大なレジェンドたち!
そのなかで、殿堂入り選手のアレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)は、ジョーダンを特別な存在だと持論を展開している。
NBAにおけるGOAT論争で名前が挙がるのはジョーダン、その正統後継者と言われたコビーとレブロンに加え、レブロンに抜かれるまで通算得点記録を33年間保持したカリーム・アブドゥル・ジャバー(元レイカーズほか)、“1試合100点男”のウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)、現役ではケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)もその1人だ。
2004-05シーズンからハンドチェックが禁止されるなどルールの違い、またセンター全盛からガード全盛へ移行したスタイルの違いなど、同条件で比較できないアンフェアさはこれまでも指摘されており、時代の異なる選手たちを比較することを良く思わないOB選手や識者たちも少なくない。
現役時代に得点王を4回獲得するなど、“史上最も小さな得点王”として名を馳せたアイバーソンが、米メディア『Andscape』で、ジョーダンとレブロンの比較について触れている。
「俺は彼ら(ジョーダンとレブロン)の両方が好きで、バスケットボールのために多くのことをしてくれた。だから比較は本来好きじゃない。レブロンは、今まで見てきた中で最も総合力の高いバスケットボール選手だと思う。辞書でバスケットボール選手と調べてみると、レブロンの写真が出てくる。だけど、俺にとってはマイク(ジョーダン)がすべてだったから、彼は特別だ」
アイバーソンはルーキー時代(1996ー97シーズン/ブルズ後期3連覇の2年目)からジョーダンと対戦。ブルズ戦でジョーダンに1オン1を仕掛け、クロスオーバーで相手をかわし、ジャンパーを決めたのは伝説のプレーとして歴史に刻まれている。2003年以降は、若き日のレブロンともコート上で何度も相まみえた。レブロンの選手としての実力を認めつつも、あくまで自分の中ではジョーダンがトップだと主張している。
「マイクは俺にバスケットボールをしたいと思わせてくれた。この世界を見させてくれた。本当に俺のすべてなんだ。『マイクのようになりたい』と思ったものさ。彼に会うたびに、俺は今でもミーハーになる。毎回緊張するよ。だから、俺の中ではマイク以外にリストのトップに立つ選手はいない。とはいえ、レブロンはバスケットボール選手に求められるものをすべて兼ね備えている。まさにトータルパッケージ。神様がバスケットボール界へ与えた贈り物だ」
アイバーソンにとって、ジョーダンは議論をも超越した存在のようだ。
構成●ダンクシュート編集部
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