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富永啓生、チーム最多23得点の奮闘もカンファレンス・トーナメント初戦敗退…NCAAトーナメント出場は絶望的に<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.03.09

チーム最多の23得点をマークした富永。しかしネブラスカ大は僅差で敗れ、NCAAトーナメント出場は絶望的に。(C)Getty Images

 アメリカ大学バスケ最高峰の舞台、NCAAディビジョン1でプレーするネブラスカ大の富永啓生(3年)が、シーズン最後の戦いに臨んだ。

 現地時間3月8日、イリノイ州シカゴのユナイテッド・センターで行なわれたビッグテン・カンファレンスのトーナメント初戦で、第11シードのネブラスカ大は第14シードのミネソタ大と対戦。先発出場した富永は両チーム最多の23得点(フィールドゴール8/14、3ポイント2/6、フリースロー5/5)を記録したものの75-78で接戦を落とし、1回戦敗退となった。

 2月に5試合連続20点超えなどセンセーショナルな活躍を披露し、全米を沸かせた22歳は、この日もチームの得点源として奮闘。前半に8得点をあげると、4点ビハインドで迎えた後半は追撃の3ポイントを決めるなど15得点を奪取して反撃の狼煙を上げる。

 しかしチームは再三にわたってあと一歩まで迫りながらも逆転には至らず。最後は3点差の残り1.3秒、富永がハーフコートライン付近から同点の望みをかけた3ポイントを放つもリングに嫌われ、NCAAトーナメント出場をかけた戦いは幕を閉じた。
 
 "マーチマッドネス(3月の熱狂)"と称され、全米規模で盛り上がりを見せるNCAAトーナメントは、3月14日に開幕。出場チームは各カンファレンスを制した32校と、12日に選考委員会によって選出される36校を合わせた計68校。富永のいるビッグテン・カンファレンスは全米でも有数のハイレベルな地区で、昨年も優勝校を含め9校(14校中)が出場を果たしたが、今季9勝11敗(シーズン通算16勝16敗)でレギュラーシーズン11位タイのネブラスカ大の出場は絶望的となった。

 富永は短大から編入して2年目の今季、シーズンの全32試合に出場(うち14試合で先発)し、チーム2位の平均13.1点を記録。昨季の5.7点から大きく数字を伸ばしたほか、代名詞の3ポイントは成功数(66本)、成功率(40.0%)ともチームベストをマークした。

 なお、今季が3年生扱いの富永は来季もチームに残ることが可能だが、かねてからの目標であるNBA入りを目指してプロに転向する可能性も。最高峰の舞台で躍動した"和製カリー"の、今後の去就が注目される。

構成●ダンクシュート編集部
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