現地時間3月18日、フィラデルフィア・セブンティシクサーズは敵地ゲインブリッジ・フィールドハウスに乗り込み、インディアナ・ペイサーズ戦に臨んだ。
この日シクサーズは2連戦の2日目ということもあり、今季平均21.7点、6.3リバウンド、リーグトップの10.8アシストを残すジェームズ・ハーデンがケガのマネジメントのため欠場。それでもチームは141-121の圧勝で8連勝をマークした。
「もしプレーメーカーになりたいと望めば、俺にはできる気がする。でもその必要はない。俺にはリーグでベストなプレーメーカー(ハーデン)がいるからね。ただ、彼がプレーしない試合でその役割を担うのは楽しいね」
試合後、エースのジョエル・エンビードはこのように振り返った。シクサーズはチーム全体で31アシストを記録し、センターのエンビードはガードのタイリース・マキシーと並んでチーム最多タイの7アシストを記録。
ドック・リバースHC(ヘッドコーチ)は「今夜のボールムーブは見事だった。ジョエルは何度かこのチームのポイントガードになっていた。うまくボールを動かしていたよ」と大黒柱の働きを称えていた。
とはいえ、エンビードの最大の魅力は得点力に他ならない。この試合でもエルボーやフリースローライン付近から相手ディフェンスを蹴散らし、ジャンパーやドライブ、ダンクを決め切り、フィールドゴール成功率66.7%(10/15)、フリースロー成功率76.9%(10/13)で計31得点に7リバウンド、7アシスト、2ブロックを叩き出した。
ホームで大敗したペイサーズのリック・カーライルHCは、相手エースへ最大級の賛辞とも言える言葉を送っていた。
「今のエンビードは、チーム内における働きと彼自身のゲームをどれほど向上させたかを考えるとおそらくMVPだね。彼はゲームプランを難しくさせる男なんだ。ヤニス(アデトクンボ/ミルウォーキー・バックス)はびっくりするほどあり得ない選手。(ニコラ)ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)もそうだ。でも、この男は(彼らより)さらに難しくさせている」
エンビードは今季もリーグトップの平均33.5点に10.2リバウンド、4.2アシスト、1.1スティール、1.7ブロック、フィールドゴール成功率54.6%、フリースロー成功率85.5%を残し、18日に『NBA.com』へ公開された最新版MVP候補ランキングでヨキッチを抑えてトップへ浮上。
ペイサーズ戦では第4クォーターは出場しなかったが、それでも9戦連続の30得点超えで、チームOBのウィルト・チェンバレン、アレン・アイバーソンの8試合連続を更新し、フランチャイズ史上最長記録も塗り替えてみせた。
「この男は3つのクォーターで31得点した。今の彼は歩くNBAのチートコード(強すぎる男)なんだ。彼はそれほど素晴らしい」とカーライルHCは言う。
8連勝としたシクサーズは、今季戦績を48勝22敗(勝率68.6%)とし、ボストン・セルティックス(49勝23敗/勝率68.1%)とゲーム差なしながら、イースタン・カンファレンス2位へ浮上。
もしシクサーズがこのまま好調を維持し、そのままレギュラーシーズンを終えることになれば、エンビードがキャリア初のMVPに輝く可能性は十分あるのではないだろうか。
文●秋山裕之(フリーライター)
この日シクサーズは2連戦の2日目ということもあり、今季平均21.7点、6.3リバウンド、リーグトップの10.8アシストを残すジェームズ・ハーデンがケガのマネジメントのため欠場。それでもチームは141-121の圧勝で8連勝をマークした。
「もしプレーメーカーになりたいと望めば、俺にはできる気がする。でもその必要はない。俺にはリーグでベストなプレーメーカー(ハーデン)がいるからね。ただ、彼がプレーしない試合でその役割を担うのは楽しいね」
試合後、エースのジョエル・エンビードはこのように振り返った。シクサーズはチーム全体で31アシストを記録し、センターのエンビードはガードのタイリース・マキシーと並んでチーム最多タイの7アシストを記録。
ドック・リバースHC(ヘッドコーチ)は「今夜のボールムーブは見事だった。ジョエルは何度かこのチームのポイントガードになっていた。うまくボールを動かしていたよ」と大黒柱の働きを称えていた。
とはいえ、エンビードの最大の魅力は得点力に他ならない。この試合でもエルボーやフリースローライン付近から相手ディフェンスを蹴散らし、ジャンパーやドライブ、ダンクを決め切り、フィールドゴール成功率66.7%(10/15)、フリースロー成功率76.9%(10/13)で計31得点に7リバウンド、7アシスト、2ブロックを叩き出した。
ホームで大敗したペイサーズのリック・カーライルHCは、相手エースへ最大級の賛辞とも言える言葉を送っていた。
「今のエンビードは、チーム内における働きと彼自身のゲームをどれほど向上させたかを考えるとおそらくMVPだね。彼はゲームプランを難しくさせる男なんだ。ヤニス(アデトクンボ/ミルウォーキー・バックス)はびっくりするほどあり得ない選手。(ニコラ)ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)もそうだ。でも、この男は(彼らより)さらに難しくさせている」
エンビードは今季もリーグトップの平均33.5点に10.2リバウンド、4.2アシスト、1.1スティール、1.7ブロック、フィールドゴール成功率54.6%、フリースロー成功率85.5%を残し、18日に『NBA.com』へ公開された最新版MVP候補ランキングでヨキッチを抑えてトップへ浮上。
ペイサーズ戦では第4クォーターは出場しなかったが、それでも9戦連続の30得点超えで、チームOBのウィルト・チェンバレン、アレン・アイバーソンの8試合連続を更新し、フランチャイズ史上最長記録も塗り替えてみせた。
「この男は3つのクォーターで31得点した。今の彼は歩くNBAのチートコード(強すぎる男)なんだ。彼はそれほど素晴らしい」とカーライルHCは言う。
8連勝としたシクサーズは、今季戦績を48勝22敗(勝率68.6%)とし、ボストン・セルティックス(49勝23敗/勝率68.1%)とゲーム差なしながら、イースタン・カンファレンス2位へ浮上。
もしシクサーズがこのまま好調を維持し、そのままレギュラーシーズンを終えることになれば、エンビードがキャリア初のMVPに輝く可能性は十分あるのではないだろうか。
文●秋山裕之(フリーライター)
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