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NBA

セルティックスは“第1シード獲得”に興味なし?主砲テイタムは「プレーオフではいずれロードで勝たなきゃいけない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.03.29

昨季は第2シードからファイナルまで勝ち上がったこともあり、テイタムは第1シードを獲得することを重要視していないようだ。(C)Getty Images

昨季は第2シードからファイナルまで勝ち上がったこともあり、テイタムは第1シードを獲得することを重要視していないようだ。(C)Getty Images

 現地時間3月28日、ボストン・セルティックスはワシントン・ウィザーズに111-130で大敗。21点ビハインドで迎えた最終クォーターではジェイレン・ブラウンとデリック・ホワイトが短時間プレーしたものの、その他の先発3選手(ジェイソン・テイタム、アル・ホーフォード、マーカス・スマート)が出場することはなかった。

 この日セルティックスではテイタムが28得点、9リバウンド、5アシスト、ブラウンが18得点、4アシスト、スマートが14得点、5アシスト、2スティール、マルコム・ブログドンが13得点を残すも、連勝は3でストップした。

 イースタン・カンファレンス2位のセルティックスは今季成績を52勝24敗(勝率68.4%)とし、首位を走るミルウォーキー・バックス(54勝21敗/勝率72.0%)とのゲーム差が2.5へ広がった。

 もっとも、ジョー・マズーラHC(ヘッドコーチ)はこの大敗について「そういう夜もある」と重く受け止めることはなく、エースのテイタムもこう話していた。

「誰だってこういう瞬間を望んだりはしない。それでも、82試合のなかではこういうことだって起こる。それが今なのか、12月なのかで、負けたことに変わりはない。もちろん、ここから前に進んでいかなきゃいけないけどね」

 セルティックスは30日にバックスとのレギュラーシーズン最終戦が組まれているとはいえ、ここから2.5ゲーム差を覆して第1シードを獲得することは並大抵のことではない。

 ただし、テイタムは第1シードの座を逃すことを大きな問題とは見ていないようだ。

「いや別に。本当さ。プレーオフでは、いずれロード(アウェー)で勝たなきゃいけない。昨年、僕らは第6戦でバックスを倒したし、マイアミ(ヒート)との第7戦もロードで倒した。だから、どこかの時点でロードの試合に勝たなきゃいけないんだからね」
 
 昨季イースト2位の51勝31敗(勝率62.2%)でレギュラーシーズンを終えたセルティックスは、1回戦でブルックリン・ネッツをスウィープで撃破。続くカンファレンス・セミファイナルでバックスに2勝3敗と先に王手をかけられるも、アウェー開催の第6戦で勝利し、第7戦の末にシリーズ突破を果たした。

 イースト最高勝率ヒートとのカンファレンス・ファイナルでも第2戦と第5戦、そして3勝3敗で迎えた第7戦も接戦の末にアウェーで競り勝ち、ファイナル進出を果たした。

 現在チームには昨季のゴールデンステイト・ウォリアーズとのファイナルでローテーション入りしていたテイタムにブラウン、スマート、ホーフォード、ロバート・ウィリアムズ三世、ホワイト、グラント・ウィリアムズ、ペイトン・プリチャードが在籍。さらに今季はブログドンやマイク・マスカーラといった新戦力を加えることに成功した。

 昨季イーストを勝ち上がった経験と、頂上決戦で味わった苦い思いを胸に、彼らはフランチャイズ史上18度目の優勝を目指してプレーオフへ臨む。

「僕たちはいいプレーをしていく。エナジー、集中力をもっと見せていく。僕が気にかけているのは、自分たちがやり返せるかであって、このチームならできると僕は確信している」(テイタム)。

 リーグ屈指の名門は“仮想カンファレンス・ファイナル”となる30日のバックス戦で勝利を手にすることができるか。そしてレギュラーシーズン残り6試合でどれだけ白星を積み重ねることができるか注目だ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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