今季、ウエスタン・カンファレンスの第7シードとして2年ぶりのプレーオフ復帰を飾ったロサンゼルス・レイカーズ。
1回戦の相手はウエスト第2シードのメンフィス・グリズリーズで、現地時間4月16日(日本時間17日)にメンフィスのフェデックス・フォーラムで開催されたシリーズ初戦は、128-112でレイカーズがモノにした。
この試合、レイカーズはベンチスタートの八村塁が5本の3ポイント成功を含むチーム最多の29得点に6リバウンド、1アシスト、オースティン・リーブスが23得点、4アシスト、レブロン・ジェームズが21得点、11リバウンド、5アシスト、2スティール、3ブロック、ディアンジェロ・ラッセルが19得点、7アシストをマーク。
もっとも、出場時間帯におけるプラスマイナスで両チームトップの+27を記録したのはADことアンソニー・デイビスだった。最初のポゼッションでジャ・モラントからスティール、次のポゼッションではデズモンド・ベインのレイアップをブロックするなど存在感を発揮。
オフェンスでもトランジションやオフェンシブ・リバウンド、チームメイトたちとの連係からダンクを叩き込み、フローターや柔らかいジャンパーも決め切り、攻守両面でインパクトを放った。
この試合で36分33秒コートに立ったデイビスは、フィールドゴール成功率58.8%(10/17)で22得点に加え、いずれもゲームハイとなる12リバウンド、3スティール、7ブロック。ブロックはプレーオフ自己最多と、2年ぶりのポストシーズンで好スタートを切った。
シリーズ第2戦を翌日に控えた18日。チーム練習を終えたデニス・シュルーダーはデイビスが初戦で残した驚異的なスタッツに「クレイジーだね」と口にし、地元メディア『Los Angeles Times』へこのように語っていた。
「オフェンスでは、相手が彼をダブルチームしてくる。そこで彼はいつだって正しい決断をして、適切な場所にいる男、あるいはオープンになっている男を見つけようとしている。けどディフェンス面では彼が僕らのアンカーなんだ。ものすごく多くのことをこなしてくれるよ」
昨季までの2シーズン、デイビスはケガに泣かされ、レギュラーシーズンでは半分以上の試合を欠場。今季も右足のストレス損傷のため、昨年12月中旬から約1か月間の離脱を余儀なくされ、計26試合を欠場した。
それでも、コートに立てば攻守両面で抜群の存在感を放ち、平均25.9点、12.5リバウンド、2.6アシスト、1.1スティール、2.0ブロックに加え、キャリアハイのフィールドゴール成功率56.3%を残した。
シーズン全体のディフェンシブ・レーティングでリーグ12位の113.2を記録したレイカーズは、オールスター後にリーグ4位の111.3へ改善し、ウエストトップの16勝7敗(勝率69.6%)で挽回することができた背景に、デイビスの多方面にわたる活躍があったことは間違いない。
19日に行なわれるシリーズ第2戦で、グリズリーズはホームで巻き返しが予想されるが、初戦でモラントが右手のケガを悪化させたことで出場が危ぶまれている。この男が出場できるかどうかでゲームプランも変動することだろう。
とはいえ、下位シードのレイカーズがやるべきことはチーム一丸となって戦い抜くことに他ならない。このチームのディフェンシブ・アンカーとして次戦もデイビスが君臨することで、チームに大きな自信を与えてくれることだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
1回戦の相手はウエスト第2シードのメンフィス・グリズリーズで、現地時間4月16日(日本時間17日)にメンフィスのフェデックス・フォーラムで開催されたシリーズ初戦は、128-112でレイカーズがモノにした。
この試合、レイカーズはベンチスタートの八村塁が5本の3ポイント成功を含むチーム最多の29得点に6リバウンド、1アシスト、オースティン・リーブスが23得点、4アシスト、レブロン・ジェームズが21得点、11リバウンド、5アシスト、2スティール、3ブロック、ディアンジェロ・ラッセルが19得点、7アシストをマーク。
もっとも、出場時間帯におけるプラスマイナスで両チームトップの+27を記録したのはADことアンソニー・デイビスだった。最初のポゼッションでジャ・モラントからスティール、次のポゼッションではデズモンド・ベインのレイアップをブロックするなど存在感を発揮。
オフェンスでもトランジションやオフェンシブ・リバウンド、チームメイトたちとの連係からダンクを叩き込み、フローターや柔らかいジャンパーも決め切り、攻守両面でインパクトを放った。
この試合で36分33秒コートに立ったデイビスは、フィールドゴール成功率58.8%(10/17)で22得点に加え、いずれもゲームハイとなる12リバウンド、3スティール、7ブロック。ブロックはプレーオフ自己最多と、2年ぶりのポストシーズンで好スタートを切った。
シリーズ第2戦を翌日に控えた18日。チーム練習を終えたデニス・シュルーダーはデイビスが初戦で残した驚異的なスタッツに「クレイジーだね」と口にし、地元メディア『Los Angeles Times』へこのように語っていた。
「オフェンスでは、相手が彼をダブルチームしてくる。そこで彼はいつだって正しい決断をして、適切な場所にいる男、あるいはオープンになっている男を見つけようとしている。けどディフェンス面では彼が僕らのアンカーなんだ。ものすごく多くのことをこなしてくれるよ」
昨季までの2シーズン、デイビスはケガに泣かされ、レギュラーシーズンでは半分以上の試合を欠場。今季も右足のストレス損傷のため、昨年12月中旬から約1か月間の離脱を余儀なくされ、計26試合を欠場した。
それでも、コートに立てば攻守両面で抜群の存在感を放ち、平均25.9点、12.5リバウンド、2.6アシスト、1.1スティール、2.0ブロックに加え、キャリアハイのフィールドゴール成功率56.3%を残した。
シーズン全体のディフェンシブ・レーティングでリーグ12位の113.2を記録したレイカーズは、オールスター後にリーグ4位の111.3へ改善し、ウエストトップの16勝7敗(勝率69.6%)で挽回することができた背景に、デイビスの多方面にわたる活躍があったことは間違いない。
19日に行なわれるシリーズ第2戦で、グリズリーズはホームで巻き返しが予想されるが、初戦でモラントが右手のケガを悪化させたことで出場が危ぶまれている。この男が出場できるかどうかでゲームプランも変動することだろう。
とはいえ、下位シードのレイカーズがやるべきことはチーム一丸となって戦い抜くことに他ならない。このチームのディフェンシブ・アンカーとして次戦もデイビスが君臨することで、チームに大きな自信を与えてくれることだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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