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“ノーマーク”だった八村塁の大活躍にもグリズリーズは動じず?「次も同じことができるか見てみようじゃないか」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.04.19

初戦で八村(左)に大活躍を許したグリズリーズ。ただ、ベイン(右)は「次も同じことができるか見てみよう」と余裕の様子だ。(C)Getty Images

 現地時間4月16日(日本時間17日、日付は以下同)、ロサンゼルス・レイカーズは敵地フェデックス・フォーラムでメンフィス・グリズリーズと激突。128-112で勝利を収め、プレーオフ・ファーストラウンドの初戦を白星で飾った。

 勝利の立役者となったのが八村塁だ。この試合、"日本の至宝"はベンチスタートからキャリアハイとなる5本の3ポイントを沈め、プレーオフ自己最多の29得点を奪取。とりわけ後半だけで21得点を叩き出すなど、大舞台で最高の輝きを放った背番号28は、ゲーム後の会見で日本のファンに向けてこう話した。

「たくさんの人たちが試合を観て、家族も観てくれたと思います。まだメッセージは見てないんですけど、素晴らしいことです。僕は自分の国のために、何ができるのかを見せたい。生まれ育ってきた日本のことが恋しいんです。こういう形で、自分の活躍を見せることができて良かったです」
 
 キャリアベストとも言えるパフォーマンスを披露し、レイカーズを勝利に導いた八村。ただ、今季51勝をマークし第2シードを勝ち取った強豪グリズリーズが、このまま黙っているとは思えない。特に彼らは、レギュラーシーズンでリーグベストのホーム戦績(35勝6敗)を誇るだけに、同じくフェデックス・フォーラムで行なわれる第2戦は絶対に落とすまいと必勝態勢で臨んでくるだろう。

 それだけに、レイカーズが連勝を飾るには次戦でも八村の活躍が不可欠となる。ただ、第1戦の試合後、グリズリーズのデズモンド・ベインは八村にこう釘を刺していた。

「彼にはショットを決められてもいいというのが、僕らのゲームプランだった。それをやってのけた彼には敬意を表すよ。きっと彼のキャリアのなかでベストゲームだろうね。けど、これは7ゲームシリーズだ。水曜もまた同じことができるか見てみようじゃないか」

 このベインの言葉から、グリズリーズが次戦でゲームプランを変え、八村のショットを防ぎにかかることが予想される。19日に行なわれる第2戦では、八村のさらなる活躍、そして彼を封じようとするグリズリーズのディフェンスに注目だ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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