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ベテランとしてニックスを支えるローズに指揮官が感謝「若い選手たちをものすごく助けてくれている」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.05.11

今季は出場時間や得点などで自己最低の成績に沈むローズだが、ベテランとしての献身性を指揮官は評価している。(C)Getty Images

 現地時間5月10日、ニューヨーク・ニックスはホームのマディソンスクエア・ガーデンでマイアミ・ヒートとのイースタン・カンファレンス・セミファイナル第5戦を迎えた。

 敵地での第3、4戦に連敗したことで1勝3敗とあとがない状況に追い込まれたニックスは、ジェイレン・ブランソンがゲームハイの38得点に9リバウンド、7アシスト、RJ・バレットが26得点、7リバウンド、ジュリアス・ランドルが24得点、5リバウンド、5アシストと、3人の得点源が活躍。

 さらにミッチェル・ロビンソンが11リバウンド、2スティール、クエンティン・グライムズが4リバウンド、5アシスト、2スティール、2ブロックと残りの先発2人も気を吐き、112-103で制してシリーズを第6戦へと引き延ばした。

 この試合では司令塔かつクラッチプレーヤーのブランソン(26歳)、そしてディフェンダーとして奮戦し、残り約1分半にジミー・バトラーから値千金のスティールを奪ったグライムズ(23歳)の若手先発ガード陣が48分間のフル出場を果たし、ニックスは勝利をモノにした。

 その一方で、元オールスターのデリック・ローズはコートに立つことはなく、今シリーズはいまだ出番なし。プレーオフ全体でもクリーブランド・キャバリアーズとのファーストラウンド第3戦で2分30秒プレーしただけで、ベンチから戦況を見守っている。
 
 チーム最年長の34歳は、今季レギュラーシーズンも27試合のみの出場で平均5.6点、1.5リバウンド、1.7アシストと戦力になっているとは言い難く、シーズン途中には放出の噂すら流れた。

 だが今月2日に『Andscape』へ公開された記事の中で、トム・シボドーHC(ヘッドコーチ)はシカゴ・ブルズ、ミネソタ・ティンバーウルブズ時代から苦楽をともにしてきたローズについて、感謝の言葉を残している。

「デリックは我々にとって素晴らしい存在で、ベテランのリーダーなんだ。彼はいつだってその役割を受け入れてきた。22歳でMVPを獲得し、その後ロールプレーヤーとなり、ケガから復活した。彼は自分にできる方法で、チームの若い選手たちのことをものすごく助けてくれているよ。私はそんな彼のことが本当に誇らしい」
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一回り若い選手たちを陰でサポートするローズ「彼らにすべてを伝えている」