現地時間6月4日(日本時間5日、日付は以下同)に行なわれたNBAファイナル第2戦は、マイアミ・ヒートが敵地ボール・アリーナでデンバー・ナゲッツを111-108で破り、シリーズ成績を1勝1敗とした。
見事な逆転劇だった。最大15点差、第3クォーター終了時点で8点のビハインドを背負っていたなか、ヒートは第4クォーター開始直後、ダンカン・ロビンソンの連続得点とゲイブ・ヴィンセントの3ポイントにより、わずか2分で86-85と試合をひっくり返す。勢いそのままに残り3分半には逆に12点差をつけると、その後ナゲッツの反撃に遭ったものの、何とか逃げ切りアウェーで貴重な1勝を手にした。
この試合に代表されるように、ポストシーズンに入ってからのヒートの第4クォーターの強さは際立っている。『NBA.com』が計測した今プレーオフのクォーター別の得失点差を見てみると、第1~3クォーターがそれぞれ-1、-11、-12とすべて劣勢なのに対し、第4クォーターはなんと+90。当然ながらリーグ1位で、2位のロサンゼルス・レイカーズが+31ということからも、どれほど圧倒的かがわかるだろう。
実際に、今プレーオフでここまで記録した13勝のうち、第4クォーターに逆転、あるいは追いついて手にした白星はファイナル第2戦を含めて4つ。ミルウォーキー・バックスとのファーストラウンド第4戦、試合時間残り6分から12点差をひっくり返し接戦を制すると、続く第5戦も、第4クォーター開始時点で背負った16点のビハインドをジミー・バトラーのミラクルショットなどで追いつき、オーバータイムの末に勝利。
ボストン・セルティックスとのイースタン・カンファレンス決勝第2戦でも、最後の12分間で12点差を逆転し快勝。またこのシリーズでは第6戦も、最後はデリック・ホワイトに劇的な決勝ブザービーターを決められ惜敗したものの、第4クォーターに7点ビハインドを追いつく反撃を見せている。
ファイナル第2戦後の会見で、ヒートのエリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)が「うちの連中は第4クォーターに競い合うのが大好きなんだ」と話したように、選手たちは勝負の最終クォーターになると一段階ギアが上がるのだろう。
仮に終盤まで劣勢を強いられていても、今のヒートには何かを起こしてくれそうな雰囲気が漂っている。7日には本拠地カセヤ・センターで第3戦が行なわれるが、もし大差をつけられるような展開になったとしても、決して最後まで試合から目を離すべきではない。
構成●ダンクシュート編集部
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見事な逆転劇だった。最大15点差、第3クォーター終了時点で8点のビハインドを背負っていたなか、ヒートは第4クォーター開始直後、ダンカン・ロビンソンの連続得点とゲイブ・ヴィンセントの3ポイントにより、わずか2分で86-85と試合をひっくり返す。勢いそのままに残り3分半には逆に12点差をつけると、その後ナゲッツの反撃に遭ったものの、何とか逃げ切りアウェーで貴重な1勝を手にした。
この試合に代表されるように、ポストシーズンに入ってからのヒートの第4クォーターの強さは際立っている。『NBA.com』が計測した今プレーオフのクォーター別の得失点差を見てみると、第1~3クォーターがそれぞれ-1、-11、-12とすべて劣勢なのに対し、第4クォーターはなんと+90。当然ながらリーグ1位で、2位のロサンゼルス・レイカーズが+31ということからも、どれほど圧倒的かがわかるだろう。
実際に、今プレーオフでここまで記録した13勝のうち、第4クォーターに逆転、あるいは追いついて手にした白星はファイナル第2戦を含めて4つ。ミルウォーキー・バックスとのファーストラウンド第4戦、試合時間残り6分から12点差をひっくり返し接戦を制すると、続く第5戦も、第4クォーター開始時点で背負った16点のビハインドをジミー・バトラーのミラクルショットなどで追いつき、オーバータイムの末に勝利。
ボストン・セルティックスとのイースタン・カンファレンス決勝第2戦でも、最後の12分間で12点差を逆転し快勝。またこのシリーズでは第6戦も、最後はデリック・ホワイトに劇的な決勝ブザービーターを決められ惜敗したものの、第4クォーターに7点ビハインドを追いつく反撃を見せている。
ファイナル第2戦後の会見で、ヒートのエリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)が「うちの連中は第4クォーターに競い合うのが大好きなんだ」と話したように、選手たちは勝負の最終クォーターになると一段階ギアが上がるのだろう。
仮に終盤まで劣勢を強いられていても、今のヒートには何かを起こしてくれそうな雰囲気が漂っている。7日には本拠地カセヤ・センターで第3戦が行なわれるが、もし大差をつけられるような展開になったとしても、決して最後まで試合から目を離すべきではない。
構成●ダンクシュート編集部
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