現地時間６月１日（日本時間２日、日付は以下同）から始まる、NBAファイナル2023。デンバー・ナゲッツとマイアミ・ヒートが激突するこの頂上決戦で、最も注目すべき選手の１人がニコラ・ヨキッチだ。

　2014年のドラフト２巡目41位でナゲッツに指名され、翌2015-16シーズンにNBAデビューを果たした“ジョーカー”は、指名順位が示す通り当初の評価は決して高くなかったものの、アシストまでこなせるオールラウンドセンターとしてすぐさま台頭。2021、22年と連続してシーズンMVPに輝いたほか、オールスターに５度、オールNBAチームにも５度（１st３回、２nd２回）選出されるなど、これまで数々の個人賞を獲得してきた。

　今やリーグのトッププレーヤーの１人として周知されるようになったが、今季はチームを球団初のファイナルに導いたことで、その評価はさらに上昇。このままチャンピオンリングを手にすることになれば、今後は歴代のレジェンドたちの比較対象として「○○とどちらが上か」というような議論のテーブルに乗ることになるだろう。

　アメリカの人気スポーツアナリストのクリス・ブルサードは、早くもヨキッチとレジェンドたちの“格付け”を始めたようだ。自身が共同MCを務める『Fox Sports 1』の番組『First Things First』において、ヨキッチが初優勝した場合はケビン・ガーネット（元ミネソタ・ティンバーウルブズほか）やダーク・ノビツキー（元ダラス・マーベリックス）を超えるだろうとの自論を展開した。
  「このチャンピオンシップに勝利すれば、彼（ヨキッチ）はガーネットより上だ。おそらく（チャールズ）バークレー（元フェニックス・サンズほか）と同等だろう。バークレーのことは大好きだけど、ヨキッチはチームを優勝に導き、とんでもないスタッツを残している。

　もし彼が優勝したら、ダークより上だ。彼はダークより優れていると思う。ダークはMVP１回に優勝1回。ヨキッチはMVP２回、そして優勝回数は同じになるかもしれない。彼は優れたリバウンダーで、ダークはディフェンダーではなかった。ダークは多くの人々に過大評価されていると思うね」

　さらに「ケビン・デュラント（サンズ）も超えるか？」と問われたブルサードは、「まだだけど、ヨキッチがキャリアを終えた時、デュラントより上になっているだろう」と予想した。

　はたしてヨキッチは悲願のチャンピオンリングを手に入れ、レジェンドの仲間入りを果たすことができるのだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

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