現地時間6月4日(日本時間5日、日付は以下同)、デンバー・ナゲッツはNBAファイナル第2戦でマイアミ・ヒートに108-111で敗れ、今プレーオフ初、レギュラーシーズンでも3月30日以来となるホーム黒星を喫した。
この試合、ナゲッツは第2クォーターに最大15点のリードを奪うも、そこから徐々に点差を詰められて第4クォーターにヒートに逆転を許す。最後は同点を狙ったジャマール・マレーの3ポイントが外れ、シリーズ成績は1勝1敗となった。
マイアミで行なわれる第3戦を翌日に控えた6日、2015年からナゲッツで指揮を執るマイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)は「私がこのグループを数年見てきて分かっていることは、我々が逆境に対して非常にうまく対処してきたことにある。明日の夜(第3戦)に、このチームは疑うことなく、より規律正しく、緊迫感を持って48分間を戦うだろう」と話していた。
ここまでの2試合で、ナゲッツは第4クォーターに計45点をあげているが、ディフェンスではヒートに計66点を許し、フィールドゴール成功率63.9%、3ポイントシュート成功率52.4%と高確率でショットを決められている。
「我々が良くなっていける点。それは自分たちのゲームプランに関してもっと訓練していくことにある。その多くの面で重要になってくるのがコミュニケーションだ。NBAファイナルの試合なのに、このチームの選手たちは同じ考えを持っていなかった。それはコミュニケーションが欠けていたからなんだ」
マローンHCは選手たちに苦言を呈し、6日のフィルムセッションでは実に17種類もの映像を見せてチームの規律を再認識させ、特にディフェンス面でのコミュニケーションの重要性を説いたという。
指揮官から努力不足を指摘され、大黒柱のニコラ・ヨキッチは「僕らは明日の試合で見せていく。そのことについてうまく対処できるかどうかをね。それが今僕の言える答えだ」と意気込んでいる。
もっとも、チームで切り込み隊長を務めるマレーは「僕らはいつもやり返してきた」と自信を覗かせていた。
「このチームには常にケミストリーがあった。それは最も重要なアドバンテージであり、僕らは一緒にプレーし、それを継続してきた。ディフェンスがどう仕掛けてきても関係なく、僕らはその場で対応してきたんだ。僕らが一丸になっている限り、このチームには挽回してやるというメンタリティがあるから大丈夫さ」
今年のプレーオフで、ナゲッツがシリーズタイに持ち込まれたのはフェニックス・サンズとのカンファレンス・セミファイナル(2勝2敗)以来。そのほかのラウンドは常に先手を取って勝利を収めてきた。
「僕らは別に悪い仕事をしているわけじゃない。再びフォーカスし、メンタル面をシャープな状態にしていかなきゃいけない。けどフロアの両エンドでもっと慎重になれれば僕らは大丈夫さ」とマレーは言う。
フランチャイズ初優勝を狙うナゲッツは、敵地マイアミで本来の姿を取り戻すことができるのか。第3戦も必見の試合となりそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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もっとも、チームで切り込み隊長を務めるマレーは「僕らはいつもやり返してきた」と自信を覗かせていた。
「このチームには常にケミストリーがあった。それは最も重要なアドバンテージであり、僕らは一緒にプレーし、それを継続してきた。ディフェンスがどう仕掛けてきても関係なく、僕らはその場で対応してきたんだ。僕らが一丸になっている限り、このチームには挽回してやるというメンタリティがあるから大丈夫さ」
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