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NBA

「チームメイトの得点に喜びを感じる」ヨキッチとバトラーの共通点を元NBA選手が指摘<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.06.12

非利己的なヨキッチ(右)とバトラー(左)は「似ている」とレディックは語る。(C)Getty Images

非利己的なヨキッチ(右)とバトラー(左)は「似ている」とレディックは語る。(C)Getty Images

 2013年以来4度目のリーグ制覇を目指し、デンバー・ナゲッツとのNBAファイナルに臨んでいるマイアミ・ヒート。ただ、現状は第4戦を終えて1勝3敗と、瀬戸際に追い込まれている。

 ここからヒートが逆転優勝を飾るには、選手1人1人のステップアップが不可欠。そのなかでも、チームの大黒柱であるジミー・バトラーの爆発は必須だろう。

 今ファイナルでのバトラーは、平均41.0分のプレータイムで21.8点、5.0リバウンド、6.8アシスト、フィールドゴール成功率44.6%、3ポイント成功率35.7%をマーク。決して悪い数字ではないものの、プレーオフで無類の強さを発揮する男であることを考えると、スコアリング面において物足りないと感じるファンもいるのではないだろうか。

 そんな“闘将”を擁護するのが、かつてロサンゼルス・クリッパーズなどで活躍したJJ・レディック。名シューターはバトラーが25得点、7リバウンド、7アシストをマークした第4戦後、自身がホストを務めるポッドキャスト番組『The Old Man and The Three』にて「人々はジミーを誤解している」と切り出し、こう続けた。
 
「今夜のように、たとえば24得点、7リバウンド、6アシストを記録するようなパフォーマンスが、ジミーのいつものゲームであり、彼のプレースタイルだ。40本もシュートを打つことや、ミルウォーキー(バックス)戦の56点ゲームの方が異常なのさ」

 レディックが話したように、バトラーはスコアリングにのみ特化してスターに上り詰めた選手ではない。ヒート移籍後の4シーズンにおける彼のスタッツを見てみると、平均21.5点、6.3リバウンド、5.9アシスト、1.8スティール、フィールドゴール成功率49.5%、3ポイント成功率26.6%。終盤の勝負所で得点力を発揮する場面もあるが、ディフェンスも含めてオールラウンドにチームを支えるタイプのエースだ。

 プレーオフではその平均得点が24.8点まで上昇、今季のバックスとのファーストラウンドでは第4、5戦で計98得点を叩き出したように、ポストシーズンでは大爆発する傾向にあるものの、本来はチームメイトを巻き込んで勝利に導いていくスタイルが身上。
 
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